電力消費が増える冬...省エネの鍵は「見える化」 エネルギー業界で進むデジタル化に注目

電力消費が増える冬...省エネの鍵は「見える化」 エネルギー業界で進むデジタル化に注目

Written by 株式会社Ennet

Posted date:2018.01.31
©cameranisan(via photo-ac.com)

■目次
1.電力消費が増える冬!オフィスでの省エネにも注目
✓ 企業の省エネ対策が求められている
2.時間帯によってポイントが違う!?オフィスでの効果的な省エネ対策とは
✓ オフィスの省エネポイントは時間帯によって違う
✓ オフィスで運用における省エネ方法
3.省エネの鍵は見える化!?エネルギー業界で進むデジタル化に注目
✓ エネルギー業界におけるデジタル化の流れ(スマートメーター)
✓ オフィスの電気利用状況のデータ分析事例

1.電力消費が増える冬!オフィスでの省エネにも注目

電力消費量が増える冬。家庭では電気代を意識して、省エネを行っている方が多いと思いますが、オフィス等職場では気にしていないという方が少なくありません。

2016年11月4日、地球温暖化の新しい国際的枠組み「パリ協定」が発効され、2030年までに世界の平均気温の上昇幅を産業革命前と比較して2度未満に抑えるという目標が立てられてました。その中で日本は「業務・オフィス部門」の温暖化ガス排出量を2030年に13年比40%減とすることを目指しており、今後は各企業においても積極的な省エネ対応が求められていくと考えられています。

今回は普段あまり気にされていないオフィスビルでの省エネ対策について解説していきます。

2.時間帯によってポイントが違う!?オフィスでの効果的な省エネ対策とは

よくある省エネ対策として「照明をLEDに変更する」、「空調を高効率のものにする」など設備切り替えによる方法が挙げられますが、初期費用や導入の手間などがハードルとなります。オフィスビルでは電気の使い方による使用量を分析していくと、時間帯毎で省エネのポイントが異なることが分かります。今回は4つの時間帯に分けて、それぞれで簡単に出来る効果的な省エネ対策を紹介します。

オフィスビルの時間帯毎の省エネポイント ■引用図:ECCJ「オフィスビルの省エネルギー」を基にエネット作成

①始業前時間帯
・ 設備起動時間が操業開始時間よりも過度に早い場合は設備起動時間を遅らせる。
・ 空調起動により契約電力が増加悪化している場合、ピーク電力が発生している時間帯に不必要な設備が運転されていないか、空調設備の起動時間を一部遅らせたりできないかを確認する。

②操業時間帯
・ 過年度と比べて冬季操業時間帯の電気使用量が増加している場合は、空調設備の設定温度が適切に守られているか、またフィルターの清掃の不徹底など空調設備の効率低下が発生していないかを確認する。
・ 昼休みの消灯の徹底。

③残業時間帯
・ 残業実施日の集約(ノー残業デーの設定)。
・ 残業業務実施エリアの集約による照明消灯と空調停止。
・ 最終退出時の電源OFF チェックルールの徹底。

④非使用時間帯
・ 業務終了後の巡視による不要な照明・換気・空調利用の抑制。
・ PCのシャットダウンやディスプレーの電源OFFの徹底。
・ エレベーターの運転台数の抑制、自販機のタイマー制御による夜間停止 など。

いかがでしたでしょうか?ほとんどが当たり前のことのように思うかもしれませんが、弊社のお客さまでも「意外と徹底できていない」といった声を多く頂きます。特に、仕事に対して真面目な方ほど始業時間より早めに出勤して設備を起動させてしまう、残業が多くなって少人数のために無駄に電気を使ってしまうといったことが考えられます。後程紹介する弊社の省エネサービス“Ennet eye”を利用して上記対策が徹底できれば最大で5-10%の電気代が削減できます。近年普及している「働き方改革」と合わせてオフィスの省エネを検討されてみてはいかがでしょうか。

3.省エネの鍵は見える化!?エネルギー業界で進むデジタル化に注目

2014年から各地域の電力会社による各施設への設置が始まっている“スマートメーター”ですが、この新たなデジタル式のメーターによりエネルギー業界のデジタル化の流れが進んでいます。

これまで電気料金を算定するために設置されていた電力メーターでは、検針員が毎月の使用量を確認していましたが、スマートメーターでは遠隔で電気使用量を30分ごとに自動的に把握することができます。全国の全ての施設への設置が完了するのは2024年度とまだ先ですが、スマートメーターによって私たちはどの時間帯に電気を使いすぎているか、または節電できているかを把握できるようになります。また、電力会社もデータを元にして、電気使用量削減のアドバイスを私たち消費者に配信したり、電気料金が安い曜日や時間帯を設定するといった、より細かい料金メニューの提供も可能になります。

最後に弊社の省エネサービス“Ennet eye”を用いて電気使用量を“見える化“することでどういった省エネアドバイスができるか紹介します。

下図のオフィスビルAは理想的な電気使用パターンですが、オフィスビルBは日中の電気使用量が高かったり休日に不必要な照明が利用されていたり改善の余地が見受けられます。

オフィスビルの電気使用パターン ※エネット作成

①温度相関から逸脱したピーク電力、契約電力に近いピーク電力の検出
⇒過年度と比べて冬季操業時間帯の電気使用量が増加している場合は、空調設備の設定温度が適切に守られているか、またフィルターの清掃の不徹底など空調設備の効率低下が発生していないか確認。

②相対的に高い休日電気使用量
⇒PCのシャットダウンやディスプレーの電源OFFの徹底。エレベーターの運転台数の抑制、自販機のタイマー制御による夜間停止 など。

③不必要な休日夕方以降の照明利用
⇒業務終了後の巡視による不要な照明・換気・空調利用の抑制。

このようにデジタル技術を用いた現状の分析・問題点の見える化がエネルギー業界でも有効です。次回は最新技術を用いた業界動向についてご紹介します。