人工知能(英:Artificial Intelligence、略称:AI)

ロボティア編集部
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 人工知能とは言語認識、視覚認知、意思決定、他言語間の翻訳など、人間の知能を必要とする課題を実行するコンピューターシステムおよび開発を指す。

 人工知能は、特定の問題を処理するために開発された「弱いAI(狭義のAI)」と、人間の知能そのものを再現しようという「強いAI」に区分される。この、「弱いAI」と「強いAI」という区分は、カリフォルニア大学バークレー校教授である、ジョン・ロジャーズ・サール(John Rogers Searle)によって提唱された。

 「弱いAI」とは、人間がその全認知能力を必要としない程度の問題解決や推論を行うソフトウェアの実装や研究を指す。それに分類される例として、ディープ・ブルーのようなチェスプログラム、クイズ番組に挑戦したIBMの「ワトソン」がある。グーグルの検索エンジンや、Apple社の音声認識プログラム・Siri、AmazonなどECサイトにおけるレコメンド機能、証券取引所などで利用されている自動取引プログラムなども、この「弱いAI」もしくは「狭義のAI」と呼ばれるものの範疇に属する。

 一方、強いAIとは、人間の知能に迫る、もしくはそれを上回り、人間のように仕事をこなすAIを指す。この強いAIは、まだ開発されていない。しかし、サイコスコープ、グーグル、ノヴァメンテ、セルフウェア・システムズ、ヴァイカリアス・システムズ、DARPA(米国防高等研究計画局)などの企業および団体、組織は、「認知アーキテクチャ」と呼ばれる種類のAIを研究・開発しており、今後、人間並みの知能を持ったAIを実現させるとしている。

 強いAI、もしくは人間のように学習、問題解決し、さまざまな環境の中で人間的な行動を取る能力を持ったAIは、人工汎用知能(Artificial General Intelligence、略称:AGI)と呼ばれ、弱いまたは、狭義のAI開発プロジェクトとは区分される。人工汎用知能が誕生すると、プログラムが急激に自己を発展させ人工超知能(Artificial super Intelligence 略称:ASI)が生まれるとする分析もある。

 なお、AGI開発を進めている組織として、Adaptive AIArtificial General Intelligence Research Institute (AGIRI)、Singularity Institute for Artificial Intelligence などがある。近年これに加わったのがヌメンタで、Palm Pilotを開発したジェフ・ホーキンスの理論に基づいたプロジェクトを進めている。ヌメンタはコンピュータ側からのAGI研究だが、ホーキンスは生物学的な面からのアプローチとしてレッドウッド神経科学研究所も設立している。

 人工汎用知能、人工超知能の出現は人間の生活を豊かにするという議論がある一方で、予測できないリスクを及ぼす可能性があるとも言われている。世界のAI専門家たちは早ければ2020年~45年頃、遅くとも21世紀以内に人間レベルの人工知能が生まれるとしている。

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