AI企業・ABEJAと日本腸内検査が協業を発表...腸内環境の解明へ

AI企業・ABEJAと日本腸内検査が協業を発表...腸内環境の解明へ

Posted date:2018.10.26
Caputured by 日本腸内検査株式会社 HP

ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業を展開するABEJAが、次世代シーケンサー(以下 NGS)を用いた腸内検査を提供する日本腸内検査と業務提携契約を締結。腸内環境の解明に向けAIを活用した協業を、2018年10月26日に開始した。

日本腸内検査は2018年4月に創業し、9月より医療機関、検診センター、企業に対して腸内細菌検査の提供を開始している。横浜市鶴見区にあるラボにNGSを保有し、検体の受付、検査、結果の解析と判定、結果報告書の作成をすべて自社で行う。検査結果は13桁のIDで管理され、受診者の様々なデータとともにデータベースに蓄積される。受診者に提供される結果報告書は、得られた腸内細菌のデータから、数値化、コメントの選択などを行い、分かりやすくまとめている。また検査方法のリファイン、必要な物品などの見直しにより低価格化を実現し、受診者の増加によるデータの蓄積を目指す。

ABEJAは、2012年の創業時より、国内のAI関連を専門とする大学教員陣と連携し、ディープラーニングの研究開発を行ってきた。提供するサービスで用いられるディープラーニングの技術は、全て自社で開発している。コア技術であるAIの継続的なインテグレーションに必要なパイプラインを包括的に提供するプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、製造業界、小売・流通業界、インフラ業界などと協業を実施、各種ソリューションを様々な業界に提供し、100社以上でAIの本番運用を実現している。

近年注目を集める腸内細菌叢(腸内フローラ)とは、腸内に生息する複雑な微生物生態系を指し、宿主である「人」の生理状態、食習慣などの生活習慣の影響を受け変化することなどが解明されてる。また、腸内細菌叢は、人の健康や疾病の発症に関与して健康に様々な影響を与えることも明らかにされてる。

今回の協業は、日本腸内検査がNGSの結果から収集する腸内細菌叢データ等をデータベース化、ABEJA Platformを用いて解析し、予防医学への応用も視野に入れ腸内環境がおよぼす人間の身体への影響を詳細に解明することを目的とする。具体的には、日本腸内検査が、約10万人のNGS受診者から数年間に渡り年1、2回程度の腸内細菌叢のデータを収集し、また、問診から得られる受診者の食生活や体調、医療機関や検診センターからの各種検査やバイオマーカーの情報など受診者の背景データ、健康診断などを介して取得した社員の健康情報などもあわせてデータベースに蓄積しビックデータ化していく。ビックデータ化された各種データを、ABEJAが統計的に解析し、腸内の環境が人体に与える影響についての関連性を明らかにするとともに対応方法を考案する。