スイス下院で移民規制の議論が本格化 EUとの関係弱体化を憂う声も

ロボティア編集部
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スイス下院が移民の規制を要請する国民発議案について、本格的な議論を開始する。17日、スイス現地メディアによると、下院は昨年8月に右派団体が提出した移民規制、および欧州連合(EU)との労働力の自由な移動に関する協議の取り消しについて議論する予定である。

第1党である右派・国民党は移民の数を制限することなく受け入れ続けるならば、現在850万人であるスイスの人口がすぐに1000万人に達するだろうと発議案に賛成している。一方、国民党を除いた残りの政党は、同案を支持しない構えだ。連邦政府も、移民制限はEUとの関係をより弱体化させる恐れがあると指摘している。

一部では、反外国人、反EUを主張する右派団体が、来月の総選挙で同議論を票集めの手段として利用するかもしれないとの懸念の声も出ている。なお国民党は、最近の世論調査でもトップを維持しているものの支持率は低下傾向にある。

スイスは2014年の国民投票で、EU市民権者の移民を制限するクオータ制を採択したが、議会は外国人より国民を優先的に採用するという方向で法案を緩和させて通過させた。