月面探査・移住計画「月の女神27」、EUとロシアが計画進める

ロボティア編集部
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ロシアとEUが月に探査ロボットを送る計画
photo by ESA/Foster + Partners

 欧州連合(EU)とロシアが、月に人間が居住施設を作る計画を進めているとBBCが報じた。

 ロシア連邦宇宙航空局(ロスコスモス)は、月に探査ロボットを送り、人間が居住するために必要な資源を探査する計画である。「月の女神27」と命名された同計画は、5年以内に目標を達成することを目指している。 EUの欧州宇宙機関(ESA)もこれに協力する方針だ。

 ロシアとEUの月面居住地計画は、宇宙船の燃料、酸素と水などを作ることができる資源があるかどうかを探すことを第一目標とし、まだ探査がされていない月の南極を目標地に設定している。月の南極には日光が差し込まず気温が低いという理由から、天然の化学物質が凍結されたまま保存されている推測されているESAの主任研究員であるジェームズ・カーペンター博士は、「以前に探査した地域とは環境が全く違う」としており、今回の計画の成功の可能性に期待を表明している。

 ロシアは旧ソ連時代の1960〜1970年代に、宇宙開発分野で米国と熾烈な争いを繰り広げていたが、冷戦終結とともに競争はなりをひそめた。が、最近になって月が資源の宝庫であること明らかになりはじめたため、以前のように宇宙技術開発に拍車をかける動きを見せていると考えられる。

 現在、オランダ・アムステルダムにあるEU宇宙局(ESA)の科学技術センター(ESTEC)も月に居住地の作る計画を発表している。ESTECのベレンゼ・オドゥ教授は「私たちはヨーロッパの宇宙飛行士を月に送る野望がある」とし「月への行く方法について、国際的な議論が広く行われている」と述べている。一方、9日に米国航空宇宙局(NASA)が火星に住居施設を作る発表しており、ロシア、EUの月面探査とともに成果に期待が高まっている。

(ロボティア編集部)