レイ・カーツワイル氏「2029年、コンピューターが人間を超える」

ロボティア編集部
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写真左がレイ・カーツワイル氏 photo by 92ストリート・Y

 未来学者であり、発明家でもあるレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)氏が、「2029年ごろにコンピュータが人間の知性レベルに達する、もしくは凌駕する」との見通しを示した。

 カーツワイル氏は3月7日、米ニューヨークの文化センター「92ストリート・Y (92nd Street Y)」で開催されたイベント「7days of Genius」で、ヘイデン・プラネタリウム館のニール・ダグラス・タイソン(Neil deGrasse Tyson)氏と対話。その趣旨について説明した。

「私が“コンピュータが人間レベルの知性に達する”と話すとき、それは論理的な知性においてという意味ではない。(中略)他人を笑わせたり、愛する感情を表現することができるという意味においてだ」(カーツワイル氏)

 タイソン氏が「コンピュータが、いつかノーベル賞に値するような小説を書いたりと、そのような面でも人間を凌駕するのだろうか」という質問を投げかけると、カーツワイル氏は「それ異なる表現をすべき」とし「人間がその知性と結合することになる」とした。

 カーツワイル氏は、人間の脳に細胞ほどの大きさのナノロボットが組み込まれ、インターネットを通じて世界全体と繋がることができるようになると指摘した。また、映画「マトリックス」のように、必要な技術をダウンロードすることもできるようになるだろうとも語った。加えて、プログラムコードを編集するように遺伝子を編集し、病気を治すことも可能になると付け加えている。

 カーツワイル氏は過去に、CNNマネーとのインタビューで、「今後、格差が広がり、富裕層やお金持ちだけが、そのような驚くべき能力と健康を享受できるようになるではないか」という質問を受け、「そうだ。携帯電話と同じだ」と前置きしながら次のように話した。

「そのような技術にアクセスできるのは金持ちだけかもしれない。が、時間が経過すればば独占状態もなくなっていくはず。(中略)情報技術の価格性能比は毎年2倍に増えている。最終的にナノロボットも、誰でも利用できる水準に価格が落ち着き、“技術の民主化”が進むだろう」(カーツワイル氏)

 希代のフューチャリストが語る人類の未来像は非常に楽観的であるが…優秀な人間を打ち負かす人工知能が次々と現れ始めている昨今、科学技術の発展がもたらす影響については、さまざまな方面から検討されてしかるべきかもしれない。

(ロボティア編集部)