米大学、核や化学兵器の検出システムを小型化しドローンに搭載

ロボティア編集部
ロボティア編集部

核兵器や化学兵器を探知するドローン
photo by uasvision.com

 核、化学兵器、テロリストたちが道路に設置した即席爆発装置(IED)などを探知できるドローンが、早ければ来年には実戦に配備される見通しだ。

 アメリカのウィスコンシン大学・融合技術研究所(FTL)に所属する研究員たちが、核、化学武器、IED、地雷等を探知できる技術システムを小型化し、ドローンに装着することに成功。多数の米メディアが報じた。

 同研究所の所長であるジェリー・クルシンスキー(Jerry Kulcinski)名誉教授は、ドローンに設置するシステムの概要ついて、目標地域を中性子で着色する装置であると話している。彼はまた、同技術は空港で手荷物やコンテナをセキュリティチェックする際の技術と同様のものだとし、ドローンに装着できるほどの放射線源の小型化こそが、重要かつ革新的だと強調している。

 クルシンスキー名誉教授は、アメリカ軍がこのドローンを実戦に配備すれば、機動性の向上とともに、戦時の形勢を覆すことができるほど大きな役割を果たすだろうと主張している。例えば、探知機を備えたドローンを使用すれば、護送隊は道路に仕掛けられた爆発物の警報を受け、事前に対応することが可能となる。

 また、同技術は災害時にも大きな役割を果たす。地震によって生き埋めになっている人々の正確な位置を把握。救助活動を展開することも可能だ。また、重要な鉱物資源の埋設地点も特定できるという。

 アメリカ航空宇宙局(NASA)顧問でもあるクルシンスキー教授は、このシステムを「いまだかつて前例にないもの」と位置づけ、実戦配備には1年ほどかかるであろうと予想した。また、これらを常用化するためには、スポンサーや資金調達が不可欠だと付け加えた。

 アメリカ合衆国エネルギー部傘下にある、国家核安全保障局(NNSA)の高位関係者も「現実的に見て、このシステムは非常に有用である」と評価している。シリアの内戦が終戦した後に化学武器がしっかりと破棄されたかどうかを検証する場合や、イランの核兵器製造状況を把握するのに役立つと話している。