ウォルマートが倉庫にドローン導入...早ければ年内に実現か

ロボティア編集部
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ウォルマート_ドローン
photo by walmart

 ウォルマートがドローンを開発。米国全土にある配送センターで在庫管理に活用する予定で、早ければ年内に導入を開始するとしている。

 ウォルマートの先端技術を担当するシェーカー・ナタラヤン(Shekar Natarajan)副社長は、株主総会を翌日に控えた6月2日、アーカンソー州ベントンビルに記者を招待し、開発中のドローンのデモフライトを行った

 ナタラヤン副社長によれば、「この(ドローン)技術はまだ初期段階で、完全に有効になるには6〜9ヶ月程度かかるだろう」としている。ただ今後開発が進めば、米全土190の配送センターで、在庫確認と必要な荷物を、迅速かつ正確に見つける作業に従事することになるともいう。そうなると、それまで人間が担当していた在庫確認業務は代替されることになると予想されている。

 ナタラヤン副社長は、2014年11月に赴任して以来、物流と在庫の統合管理方法について検討を重ねてきたが、最終的に流通センターにドローンを導入することを決定した。ウォルマートは、米連邦航空局(FAA)と米航空宇宙局(NASA)と協力し、センター内部で使用する自律飛行型ドローンの技術を開発している。開発中のドローンは横90cm、縦90cm。装着されたカメラを使用して、毎秒30枚の写真を撮影することが可能だそうだ。

 ドローンのカメラは管制センターと連携しており、在庫数を追跡・スキャンして情報を送信する。在庫が一致した場合は緑色に、空いた空間が発生すると青色に、在庫数が合わない場合は赤色が表示される。従業員は、ドローンのスキャンプロセスをコンピュータ画面で監視することになる。

 ウォルマートは、ドローンをすべての配送センターで活用する計画だ。なお、ウォルマートの流通用倉庫の規模は約120万平方フィート(3万3000坪)にのぼる。ドローンに代替される従業員は、新しい仕事を引き受けることになるのだが、ウォルマートはこのドローンを活用した在庫物流管理システムに、どのくらいの費用がかかるのかまだ明らかにしていない。