米3Dロボティックスが韓国を拠点にアジア市場に進出すると公言

ロボティア編集部
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3Dロボティックスの戦略副会長イワン・マクゴワン
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世界のドローン市場で中国・DJIの背中を追う米・3Dロボティックスが、韓国を拠点にアジアマーケティングに乗り出すと報じられた。3Dロボティックスは、2009年にワイアード誌の元編集長のクリス・アンダーソン氏(Chris Anderson)とジョルディ・ミュノス氏(Jordi Munoz)が設立した、北米最大のドローン企業である。3Dロボティックスの戦略副会長イワン・マクゴワン氏(Ivan McGowan)は9日、ソウル・COEXで開かれた3Dロボティックスの次世代ドローン「ソロ」発表記者懇談会で、アジアドローン市場を積極的に攻略するとした。

「急成長する韓国市場を足がかり中国ドローン市場に進出する」(イワン氏)

なぜ、3Dロボティックスは韓国をアジア進出の足場として選んだのだろうか。韓国ドローンの市場規模は、中国に比べてはるかに小さい。ドローン業界は、中国ドローン市場が2020年に500億ドル(約6兆円)に達すると推定している。今年の韓国のドローン市場規模は約1000億円だが、60分の1にしか満たない。それでも3Dロボティックスが韓国で新製品を発売した背景には、オートパイロット(自律飛行)を好む韓国市場の特性が作用しているとされる。

イワン・マクゴワン副会長は、「韓国人たちは自律飛行に対する反応がどの国よりも高いレベル」とし「3Dロボティックス社のソロが持っている最大の利点もやはり自律飛行機能だ。韓国市場を獲得し、その後、中国市場やアジア全域に領域を拡大したい」と強調した。

あまり知られていないが、韓国はロボット密度が日本に次ぐロボット先進国である。韓国政府は、莫大なロボット需要を持つ中国市場を狙い国内ロボット開発を積極的に後押ししている。世界的に力を持ったIT系企業も多く、彼らは次々とロボットおよびIoT分野への投資を加速させている。今年、DARPAが開催した災害用ロボットの世界大会では、見事優勝チームを輩出している。当然、技術者の裾野も広がっており、ドローン分野でもまた自律飛行の研究開発に積極的に乗り出しているという報道がある。おそらく、イワン・マクゴワン副会長が指摘したのは、そのような社会的背景のことだと予想される。