米投資大手General Atlanticが手術支援ロボットVCのシナプティブ・メディカルと資本提携

米投資大手General Atlanticが手術支援ロボットVCのシナプティブ・メディカルと資本提携


Posted date:2016.11.12


シナプティブメディア_医療用ロボット
 神経外科手術支援ロボットの開発で急成長を遂げるカナダ・オンタリオ州トロントのベンチャー企業、シナプティブ・メディカル社は、グローバル展開する米国の投資会社であるゼネラル・アトランティックが、同社の長期的な成長支援のために戦略的投資を行ったと発表しました。

 シナプティブ・メディカル社は 2012 年にトロントのMaRS ディスカバリー地区に設立され、外科医や病院との緊密な協力を通して手術室内外での問題解決へ向けた先端技術の開発を行っています。同社の「BrightMatter™ Technology」(ブライト・マター)製品シリーズは、医師が患者の治療成績を上げることを可能にする高度な視覚および情報ツールを提供しています。

 オンタリオ州研究・イノベーション・科学省のリーザ・モリディ大臣は、両社の提携を歓迎して、次のように述べています。

「シナプティブ・メディカルとゼネラル・アトランティックの資本提携を喜ばしく思います。この提携により、オンタリオに拠点を置くシナプティブ・メディカルは今後も急速な成長を続け、患者によりよい結果を提供できることでしょう。オンタリオ州の知識経済は、このような戦略的協力により推進されます」(モリディ大臣)

 シナプティブ・メディカル社のキャメロン・パイロン社長は、「医療産業は、患者の診断から手術そして術後のフォローまでトータルで扱う医療統合供給モデルへシフトしつつあります。効率的な画像診断は、タイムリーで効果的なケアと合わせて、その変化を推進する極めて重要な要因です。当社は臨床成績の改善を目的としたユニークなイメージング(画像化)ソリューションを開発しています。当社はゼネラル・アトランティックの医療に関する深い専門知識・ノウハウと、高成長企業を支援してきた実績を活用できるものと期待しています」と述べています。

 インフォマティクス、画像化、外科手術計画、ナビゲーション、先端的光学などを組み合わせた同社の手術に関する技術は、米国の多くのトップランキングの医療施設に設置されています。最近設置された医療施設の中には、エモリー大学病院、ゲイツ血管研究所、グラディ健康財団、インディアナ大学ヘルス・メソジスト病院、マウント・サイナイ病院などがあります。

 シナプティブはまた、脳腫瘍の治療の選択肢を決めるのによりよい透明性を患者に提供できるバーチャルの「腫瘍検討委員会」(Tumor Board)の役割を果たす「オンコネクト」(ONConnect)なるものを、同社の顧客とのユニークな協力として、ヘンリー・フォード・ヘルス・システムと創設しました。

 シナプティブのゼネラル・アトランティックとの提携は、シナプティブの持つソリューションを世界の市場で商業化するのを加速し、新しい研究や商品開発のために十分な投資を行う資金を提供するのに役立ちます。ゼネラル・アトランティックのデービッド・カルオリ社長は次のように述べています。同社長は、シナプティブの取締役として経営に参加することになっています。

「私たちは、シナプティブの情熱的なチームと提携することに胸躍らせております。彼らの、イノベーションに対するコミットメント、外科医とのかかわり方、患者のケアに対する情熱などがユニークで優秀な製品を作り出しました」(カルオリ社長)

■シナプティブ・メディカル社について

 トロントに本社を置く医療機器会社のシナプティブ・メディカル社は神経外科手術支援ロボットの開発で急成長するベンチャー企業で、脳疾患の発見・診断・治療に際し、定期検査する神経外科技術を開発しています。

 例えば同社の集積光学イメージング(画像化)およびロボット・オートメーション・システムの技術を使うと、神経外科医は脳周辺の組織に与える外傷を最小限に抑えながら人の脳の中をより正確に調べることが可能になります。同社の一連の「BrightMatter™ Technology」(ブライト・マター)製品は、外科医が患者の治療に集中できるように最先端のツールと情報を提供します。高度の可視化および誘導から初のハンズフリーの外科手術用スコープまで、外科的処置の標準治療を進化させるためにシナプティブ・メディカル社は外科医や病院、業界のパートナーたちと協力します。

 2015 年に ClearCanvas 社のイメージング・インフォマティクスの先端技術知的所有権を取得し、「BrightMatter™ Technology」(ブライト・マター)製品の中核として使われています。

■ゼネラル・アトランティックについて

 ゼネラル・アトランティックは 1980 年設立され、成長企業に資本と戦略的支援を長期的に提供する世界的な株式投資会社です。ニューヨーク、グリーニッチ、パロアルト、メキシコシティ、サンパウロ、アムステルダム、ロンドン、ミュンヘン、北京、香港、ムンバイ、シンガポールに 100 人以上の投資専門家を置いています。今回のシナプティブへの投資は、医療機器分野への初めての投資となります。

■カナダ・オンタリオ州について

 オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDP の 37%、人口の 39%、カナダの輸出品の 38%がオンタリオ州に集中しています。オンタリオ州のビジネス環境は世界で成功するために設計されており、北米で効率のよい、国際貿易と投資の中心となっています。

 多文化の労働力、合理的な規則、低リスクの投資環境、競争力のあるビジネスコスト等多くの事柄が保証されています。世界の主要企業がこれまでにオンタリオ州で事業を設立または、拡大を行ってきました。それらの企業の分野は、自動車、航空宇宙産業、ライフサイエンス、バイオテック、金融、鉱業など多岐にわたります。

 約 200 社の日系企業も、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キヤノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。