オクラホマシティ「ビデオ自警団」ドローンで売春産業と戦う

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 15年3月、ベイツ氏はサウス・ロビンソン通りで売春が頻繁に行われているのを見つけた。ベイツ氏が自身の車で何度か見回りをしていると、緑色のトラックが売春婦とクライアントを監視していることに気がついた。

 その緑色のトラックのドライバーについて「おそらく、暴力的な売春斡旋者だった」とベイツ氏は話す。「その経験からドローンを使用しようと考えました。売春斡旋業者とのモメ事や、暴力沙汰を避けるためです」

 ベイツ氏のウェブサイトとYoutubeチャンネルには、約4分ほどの動画がUPされている。そこには、彼が配置したドローンが100ヤード先から現れる様子が収められている。

 ベイツ氏は、それまでにたくさんのドローンを使用してきたというのはすでに書いたとおりだが、スクープ動画を撮影したその3月某日は、ドローンを“実戦配備”して4度目か5度目の日だった。ひとたび空中に上がると、ベイツ氏がドローンで撮影する動画は非常に鮮明になる。あまりにも鮮明だったため、男性と売春婦がトラックのフロントシートで肉体関係を結んでいる様子には、モザイク処理をしなければならなかった。

 ドローンが撮影した動画を見ると、男性が驚いた様子でドライバー席に戻り、動かなくなる様子が映っている。

「一体何が起きているのか、二人は少ししてようやく気がついたようです。そして急いでそこから逃げ出しました。実はその男性客の姿は、以前にもJohnTVで捉えたことがあります。彼は80代です」(ベイツ氏)

ベイツ氏は追加調査のために、動画をオクラホマシティー警察に届け出た。警察は動画とベイツ氏の申請を受理。「今回の件は州検察にまわされた」と、1等軍曹であり警察スポークスマンであるギャリー・ナイト(Gary Knight)氏は声明を発表している。

 ベイツ氏は過去20年にわたり、売春婦と男性客の姿をとらえてきた。そのため、“ビデオ自警団”と呼ばれて久しい。彼が撮影を開始したのは、オクラホマシティーが提供していたJohnTVが中断した2000年代初頭だった。

「その時、撮影をする必要があったので、僕は撮影を開始した」とゲイツ氏は言う。「僕は近所に住んでいたのですが、街は当時、売春やその斡旋業者、ドラックディーラーなどに荒らされていました。警察に申告するだけで何もできなかった。警察も、僕らにタグを書くように望むだけ。それじゃあ、何もよくならなかった」
そんなある日、ベイツ氏はビデオカメラを握る。問題解決のためにもっと他のことができないかと立ち上がる決心をした。

「何ができるか分りませんが、とにかく立ち上がろうと思いました。そして、“逮捕する”と話しかけるようにしました。他に何ができたでしょうか?ただ、それが告発につながるのです。僕たちのストリートを取り戻そう。それが、ニュースを作るモチベーションであり、撮影を開始した理由もそこです」