農民工からロボットへ…中国最大の工場地帯ではすでに8万人以上を代替

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 それら細かい現実を無視するかのように、中国では人工知能産業への注目が高まっている。その正体を一言で説明するならば、投機熱であり、「AI開発スタートアップがベンチャー投資先として有望であると信じられているため」と、网易研究局は分析している。

 実際、過去4年間にわたり、全世界のAI産業は年平均62%の急成長を維持している。特に昨年12月には、中国内のAI関連スタートアップの数が約120に達し、そのうち80に約33億元(約552億円)が投資されたという。

 このような状況に対し、网易研究局の杨泽宇(ヤン・ゼェアユー)研究員は、「AI分野は時間とコストを長期間にわたり投入しなければならない産業。短期間の成果を予測することはできない」とし「現在、最も明確な事実は、全世界のAIの技術力は、よちよち歩きの段階にあるという点である」と指摘した。

 ヤン研究員また、「そのため、人工知能が人間の労働力を代替するというのは、杞憂に過ぎない。AIの発展は唯一、人間が自らのスキルをアップグレードする機会を提供するにとどまるだろう(中略)AIの台頭は、仕事が機械に奪われるという“危機意識”を持ってくる役割を果たしているだけだ」と付け加えた。

 この手の統計データや論争は、昨年、今年と世界中からひっきりなしに登場している。今後は数字だけではなく、実際に現場でどのような変化が起こっているか、そこで変化に巻き込まれた人々が現在、どのような状況にあり、何を思っているのかなど具体的なデータを集める必要が出てきているのかもしれない。