AR・VRに対応したスマホ ASUS「ZenFone AR」実機レビュー

ロボティア編集部
ロボティア編集部

■「ZenFone AR」をレビュー

 それでは、「ZenFone AR」における各機能をAR/VRを中心に見ていきましょう。

 まず全体的な大きさから。「ZenFone AR」のディスプレイには5.7インチの Super AMOLED が搭載されており、解像度は2560x1440ピクセルと Daydream の推奨仕様を満たしています。

「ZenFone AR」のディスプレイ側

 本体の大きさは、iPhone 6 Plus とほぼ同じですが、ディスプレイは iPhone 6 Plus と比較すると、0.2インチほど大きくなっています。

「ZenFone AR」 (左) と iPhone 6 Plus (右) の比較

「ZenFone AR」では主に外周部から熱を放出する仕組みとなっているようで、長時間負荷の高いアプリケーションを実行すると外周部から熱くなっていきます。そのため他のスマートフォンと比べ熱くなっていると感じやすいと推測されます。

 次に「ZenFone AR」における Tango の機能について見ていきます。Tango は、通常のスマートフォンで動画を撮影するような形で利用します。ゴーグルは利用しません。画像は、プリインストールされた Tango アプリで筆者の部屋を撮影したものです。床面に草が生えているような表現ができており、トラッキングも非常に安定しています。

2視点で撮影。床面に張り付くように草が生えているような表現が実現

 また、Matterport Scenes というアプリで複数の部屋をスキャンし、部屋を俯瞰するように表示したものを下記に示します。従来技術でも通常のカメラ画像のみを用いてこのような画像を作ることはできましたが、計算に数時間かかったり、撮影の仕方に工夫が必要だったりなどの課題がありました。「ZenFone AR」ではリアルタイムにプレビューしながらこのようなデータが容易に取得できることが確認できました。なお、対象物の色や表面の反射具合によりスキャンのしやすさは異なります。白い対象物であれば、2~4m、黒い対象物であれば1m程度まで近づく必要がありました。

Matterport Scenes による3Dスキャン。短時間でこのようなスキャンが可能。スキャンしたデータも歪みが少ない

 このような機能は、裏面に搭載されている3種類のカメラで実現されています。

「ZenFone AR」に搭載された3種類のカメラ

 上記の画像は公式の動画から確認ができます。

―発熱は?電池の持ちは?

 Tango Unity SDK を利用して、シンプルな Tango 対応アプリケーションを作成してみました。単純なものであれば本体が急激に熱くなるということはなく、通常のARアプリケーションであれば1~2時間程度は電池が持ちそうです。

―より難しい条件での動作

 Tango の機能は屋内での利用が想定されています。ここで想定外の利用方法となりますが、屋外での利用はどうでしょうか。先ほど利用した Matterport Scenes を用いて屋外でのスキャンを行ってみました。

 屋外で Tango を利用した場合、直射日光が当たっているような場所ではうまく測定できませんでした(メッシュになっている部分)が、日陰となっている部分は近距離(1~2m)であれば計測ができました。