AR・VRに対応したスマホ ASUS「ZenFone AR」実機レビュー

ロボティア編集部
ロボティア編集部

 直射日光が強く当たるような場所でこそ、うまくスキャンすることができませんでしたが、日陰であれば屋外でもある程度動作が期待できるようです。ポイントクラウド(ポリゴン化せず測定した各点を表示したもの)も直射日光の当たらない部分ではきちんと作成することができました。

 上画像はポイントクラウドによる3D表示例。簡単に上記のようなデータが取得できることに驚きました。

―暗い場所では?

 暗い場所での動作も確認してみました。暗すぎる場所では「暗すぎます」との表示がでて、利用できないことがわかります。暗い場所ではうまく動作しないようです。

―Daydream

 続いて Daydream についてみていきます。上述の通り、Daydream には高いスペックが求められますが、「ZenFone AR」は、Qualcomm® Snapdragon™ 821 (クアッドコアCPU)、画面解像度は 2560x1440 など必須条件を上回る仕様となっています。また、高パフォーマンスVR機能をサポートすることを示す android.hardware.vr.high_performance 機能が有効になっていることも確認できました。

 高パフォーマンスVR機能をサポートすることを示すandroid.hardware.vr.high_performance 機能が有効になっています。なお、adb shell pm list features コマンドで確認。 

 Daydream の利用には専用のヘッドセットが必要となります。本記事の執筆時点では、「ZenFone AR」開発元の ASUS社からは専用ヘッドセットのアナウンスはないため、今回は Daydream View を利用して確認を行いました。

 Google Daydream View は、Daydream 向けに開発された Google 公式の VR ヘッドセットです。なお、Daydream View には操作のために専用の無線接続のコントローラが付属します。技適マークの記載がないため、シールドルーム内で動作を確認しました。

Daydream View と付属するコントローラ

 Daydream View に「ZenFone AR」を取り付けた場合は、若干ディスプレイ部分が上部にはみ出す形となります。したがって、若干画素が犠牲になってしまうものの視野角は Daydream View が実現できる最大まで得られそうです。前述のように Daydream はポジショントラッキングがサポートされておらず、Daydream View でもカメラ群を覆い隠すようになっています。また、Daydream の初回起動時にも歩きながら使用しないようにとの注意が表示されます。

Daydream アプリは座った状態での利用が想定されています

 では実際のアプリはどうでしょうか。すでに多数の Daydream 対応アプリが Playストアに公開されており、簡単に試すことができます。

 上画像はDaydream のスクリーンショット。両眼立体視になっています。コントローラで操作を行う。コントローラ単独で傾きだけでなく上下左右の移動もおおよそ取得可能です。

 実際にいくつかのアプリケーションを利用してみると、遅延は全く感じられなかったほか、ディスプレイのドット感も注意しないとわからない程度となっており、非常に高い没入感があり驚きました。頭のポジショントラッキングこそサポートされていませんが、コントローラについては、傾きだけでなく、画面上で上下左右にも多少動かすことができます。Daydream は Arm model とよばれる数学モデルを提供しており、アプリ開発者は内蔵の加速度センサおよび角速度センサの値から予測した肩、肘、手首およびポインタのおおまかな位置と向きを利用することができます。「ZenFone AR」の国内発売時には、Daydream に対応したゴーグルの発売を期待したいところです。