AR・VRに対応したスマホ ASUS「ZenFone AR」実機レビュー

ロボティア編集部
ロボティア編集部

―Cardboard

「ZenFone AR」の箱は簡単な組み立てで Cardboard としても利用できるようになっているため、Daydream 対応のゴーグルを用意しなくても、すぐにVRの体験が可能となっています。下画像のように、「ZenFone AR」の箱が Cardboard としても利用できるようになっています。写真ではレンズがついていませんが、利用時には付属のレンズを取付けます。

 ですが、VRの体験としては、Daydream のほうが格段に優れるため、可能な限り Daydream の対応環境を用意したいところです。

―Tango と Daydream の同時使用の可能性は?

「ZenFone AR」は、Tango と Daydream の両方を世界初で対応したデバイスです。ところで、この2つの機能は同時に利用できるのでしょうか。そこで、VRゴーグルのハコスコを加工して AR メガネ的に利用することを試みました。

「ZenFone AR」のカメラ群が利用できるようにハコスコを加工

 現在、Tango 向けには Tango SDK、Daydream/Cardboard 向けには Google VR SDK が、それぞれ独立して提供されています。したがって、既存の Tango アプリをゴーグルのような形で利用しても 自動的に Daydream の機能が有効になることはありません。プリインストールされた Tango アプリをこのようなスタイルで利用した場合、カメラでとらえた映像がディスプレイに表示されるまでのレイテンシ(遅延時間)が100~150ms(独自の計測による)程度あり、長時間利用は厳しそうでした。今後、Daydream と Tango の機能が統合されていくことに期待したいところです。

■「ZenFone AR」が起爆剤となるか

 これまでは、Tango、Daydream とも対応機種がほとんどなく、国内の注目度もあまり高くはありませんでしたが、今回試用した「ZenFone AR」では、Tango、Daydream の両方について、それらが持つ高い機能がしっかりと安定して動作することが確認できました。また、先日開催された Vision VR/AR Summit 2017 のキーノートで、Google の Nathan Martz 氏が、最新の Unity 5.6 で Daydream のネイティブ対応を、今年後半にリリース予定の Unity 2017.2 で Tango の Unity のネイティブ対応を表明しています(現時点でも Unityでの開発は可能)。同氏の発表は 1:56:34~で確認できます。

 これにより、Tango、Daydream のソフトウェア開発の敷居もさらに下がり、多数のアプリケーションがリリースされていくことが期待されます。「ZenFone AR」の国内発売が大変待ち遠しいです。

■記事提供:GET AR
■原文:AR/VRに対応したスマートフォン ASUS「ZenFone AR」を試用機レビュー!