【初級編】UnityでKudan AR SDKを使ってARアプリの開発してみた

【初級編】UnityでKudan AR SDKを使ってARアプリの開発してみた


Posted date:2017.06.14



■はじめに

 Kudan ARとは、日英に拠点を持つKudan社が提供する、普通のスマートフォンのカメラでもマーカーレスARを実現するARエンジンです。この記事では、Kudan ARを使ったアプリ開発の導入部分、サンプルARアプリのビルドまでを紹介します。

※ マーカーレスAR … QRコードや事前登録した画像を必要とせず、実世界を認識してまるでそこに物体が存在するかのようにCGを重ね合わせる技術。

■環境構築

-開発環境

 本記事では、以下の条件で作業を行いました。

PC : surface pro 4(CR3-00014)
OS : Windows 10 Pro
開発ソフト : Unity5.5.2f1

-Unity Packageのダウンロード

 まず、KUDAN SDKをダウンロードします。ページ中央部の「Unity」の記載のあるリンクをクリックすると、購入ページへと移動します。



 SDKのダウンロード自体は無料ですので、メールアドレス、氏名、住所(必須項目ですが、細かいチェックはないようです。筆者は町名まで記入しました)、その他いくつかのアンケートに答えましょう。最後に「Terms and Conditions」にチェックを入れ、末尾の”Download”をクリックしてください。Unityパッケージがダウンロードされます。なお、今回筆者はKudanのUser Accountは作りませんでした。

■サンプルARアプリのビルド

 ここからはKudanの公式が提供しているwikiの、「My First Augmented Reality App」のページを参考にします。

 新規Unityプロジェクトを立ち上げましょう。名前は「Kudan Test」としました。

 Main CameraとDirectional Lightは不要なので削除し、先ほどダウンロードしたunityパッケージをインポートしましょう。Asset > Import Package > custom packageから「KudanARUnity.unitypackage」を選択し、インポートファイル一覧が表示されたら「import」を選択しましょう。

 KudanAR/Prefabsフォルダ以下にあるKudan Bundle – With UI.prefabを見つけ、これをHierarchyにドラッグアンドドロップします。このKudan Bundle – With UI.prefabには、UIを含む基本的なアプリを動かすために必要な要素がすべて含まれています。



-Android端末へのビルド

 それではアプリをAndroid端末へビルドしましょう。今回は「Galaxy S6 edge」にビルドしました。ここでは「Building the app – Android」のページを参考にします。

 ビルドのためにいくつか設定を行います。

 まず、Edit > Project Settings > PlayerのAndroidタブ(ドロイド君のシルエットマークが書かれたタブ) を開き、Other Settingsを選択してください。Minimum API Levelを「Android 4.0.3 ‘Ice Cream Sandwich’ (API Level 15)」に変更します。

 次にDevelopment License Keysのページを参考に、Bundle IdentifierとAPI Keyを設定します。https://wiki.kudan.eu/Development_License_Keys

 このページに書かれている「Bundle ID / Package ID」と「License Key」を、Unity Editor上のそれぞれ対応する箇所にコピーします。



それぞれコピー先は以下の通りです。

Bundle ID / Package ID

Edit > Project Settings > Player > Androidタブ > Other Settings > Bundle Identifier

License Key

「Kudan Bundle – With UI」に含まれるKudan Trackerコンポーネント内のAPI Key変数

 最後にBuild Settingsを開き、PlatformをAndroidに変更します。準備ができたら「Build and Run」を選択してデバイス上でアプリを起動しましょう。

-マーカー付きAR

 画面の左下、「Marker」を選択するとマーカー認識モードになり、あらかじめ登録されたマーカー上に3Dモデルを表示します。「Kudan Bundle – With UI」で認識するマーカーには、インポートしたプロジェクト内のAssets > Kudan AR > Samples > Textures にあるlego.jpを使用します。



-マーカーレスAR

 画面の中央下にある「Markerless」をタップするとマーカーレスモードになります。Kudan社のロゴが実世界の平面上に表示されるので、このロゴを3Dモデルを設置したい位置に合わせて、右下の「Start Markerless Tracking」をタップしましょう。3Dモデルが表示されます。



■まとめ

 本記事では、Kudan SDKのサンプルARアプリをAndroidデバイス上でビルドし、実行するまでを紹介しました。Kudan ARの特徴であるマーカーレスARについては、平面へのトラッキング性能が非常に高く、特に特徴点が十分にある平面上では3Dモデルの表示位置がずれることはほとんどありませんでした。使用する環境に依存する部分はありますが、通常のスマートフォンのカメラだけでこれだけ高性能なマーカーレスARを実現している点は、今後活躍の場を拡げるにあたり大きなアドバンテージとなるでしょう。

【記事提供】:GET AR
【原文】【初級編】UnityでKudan AR SDKを使ってARアプリの開発してみた