人工知能「アルファゴー(alphaGo)」が、囲碁現役世界王者イ・セドル9段(韓国)に勝利するというニュースが世界中を駆け巡るなか、「ロボットが人間の仕事を奪う」という懸念が改めて提起されている。
3月10日、世論調査機関ピューリサーチ・センターが、米国の成人2500人を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。その回答者のうち65%が、「今後50年以内に、人間の仕事の大部分がロボットによって代替えされるだろう」予想した。
詳細を見ると「確実に代替えされる」という回答が15%、「おそらく代替えされるだろう」という回答が50%となった。一方、「おそらくそのようなことはない」が25%、「絶対にありえない」が7%を占めた。
また、今後50年以内に自分の職業が存在すると考えるかという質問にたいしては、80%が「存在する」と答えている。詳細としては「確実に存在する」が36%、「おそらく存在する」が44%となった。
今年1月に開催された世界経済フォーラム(ダボス会議)では、ロボットと人工知能、遺伝子学、バイオテクノロジー、3Dプリンティングなどの発達で第4次産業革命が起こり、2020年までに全世界の雇用510万個が消えるだろうという見通しが出ている。