【朗報】LGが消滅危機にあるガラケーにあえてのAI搭載...その理由は?

ロボティア編集部
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Photo by LG電子

スマートフォンの普及で、サービス終了が相次ぐフィーチャーフォン(日本ではガラケーとも呼ばれる、以下ガラケー)。現在は主に60代以上のユーザーが、電話やメールなど基本的な機能を使うために利用されている端末だが、今回、あえてそこに人工知能(AI)機能を搭載した製品が登場する。

4月17日、LG電子はAI音声機能を実装可能な新製品「LGフォルダー2」を発売する。同社側は製品化の経緯について、スマートフォンやAIアシスタントと同様に音声での直感的な操作を可能にすることで、シルバー層がより簡単に情報にアクセスするためと説明している。

LGフォルダー2は、韓国移動通信キャリア大手のSKテレコムとKTから発売されるが、両社はそれぞれAIアシスタントサービス「ヌグ」と「ジニ」を搭載したと発表している。

各AIアシスタントは、天気や計算機、日付、ニュース、また語学・百科事典などと連動しており、ユーザーが内容を尋ねることができる。また高齢世代のための特化機能も。製品の裏面にはSOS専用キーがあり、ボタンを素早く3回押すと5秒後に登録された保護者番号に自動通話が繋がる。位置情報もメールで送信される仕組みだ。



なお韓国では、高齢者と音声認識AI、もしくはAIスピーカーの“蜜月”がデータとして表面化している。例えば、ClovaというAIアシスタントを提供するNAVER(LINEの親会社)が過去に行った調査結果によると、韓国語で「起動しろ」「起動してください」「ありがとう」のような、起動コマンド(起動させるセリフ)のパターンが大きく増えているという。これは10代や20代が普段話す言葉づかいとは大きく異なるもので、同調査結果からは利用している年齢層が高まっていることが推測されている。

またAIスピーカーの機能のひとつに「音楽再生」があるが、韓国ではトロット(韓国の演歌に相当)の再生回数が大きく伸びているとも報告されている。同様に利用時間が均等に分布していること分かり始めているが、これも高齢者とAIスピーカーの蜜月を裏付ける根拠となり始めている。

なおKTによれば、午前10時から午後6時がAIスピーカーにとってももっとも“忙しく”、利用率は一日のうちの56%を占めるという。自宅にいることが多い高齢者の利用が高い証拠のひとつだ。IT大手・カカオも、同様のトレンドを示唆。自社AIスピーカーのレビューを分析した結果、特に高齢者の満足度が高いことが明らかになったとしている。

ガラケー×人工知能という“あえての製品化”は新たな商機となるのだろうか!?