新米ママ・パパに朗報!? 赤ちゃんが泣く理由をAIが教えてくれる時代がやってくる

ロボティア編集部
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Photo by DEEPLY HP

赤ちゃんは言葉を話すことができず、不満があると泣いて意思を表現する。ただ、新米の親には「なぜ赤ちゃんが泣いているのか」を理解することが難しい。いくらあやしても泣き止まない。辟易したり、パニックに陥ってしまった経験を持つ人も決して少なくないだろう。

赤ちゃんの泣く意味を正確に理解できないだろうか。そんな難題に挑戦するスタートアップがある。音声解析AIを開発するDEEPLYだ。同社は、赤ちゃんの非言語音声を分析し、「空腹」、「おむつ交換」、「げっぷ」、「痛み」、「温度・湿度による不満」など、5パターンの状態を把握できるAI搭載型IoT機器「ルミ」を開発した。

ルミは端末とアプリケーションで構成されている。日常のなかで赤ちゃんの声を検出し、そのデータをクラウドに送る。送信された音声データはAIで分析され、その結果をアプリで確認できる仕組みだ。

ルミの中心的な技術はふたつある。まず、騒音のなかから機械学習技術で赤ちゃんの声だけを抽出するというものだ。次にその音声がどのような感情・状態を示しているかを判別することである。DEEPLYは病院などから赤ちゃんの音声データ10万個を収集しAIを学習させた。自社で検証した結果、判別制度はおよそ90%にのぼったという。今後、データが蓄積されるほど精度はより高くなっていくことは言うまでもない。

DEEPLYの関係者によれば、現在、赤ちゃんを見守るテクノロジーの市場規模は北米だけで約2000億円とされている。いわゆる「ベビーテック」の範疇に属するが、同市場としても今後の拡大が見込まれている。DEEPLYは、赤ちゃんの状態を把握するAIを超えて、咳や息など身体から発せられる音だけで病気を診断できる製品を開発することを目標としている。音声解析AIをヘルスケアに応用するという試みだが成否はいかに。その行方に注目したい。