韓国財閥・SKグループが創薬AI開発に着手...時間&コストの大幅削減が目的

ロボティア編集部2018年4月26日(木曜日)

韓国・SKグループの製薬会社SKバイオファーム(SK Biopharmaceuticals)が、SK C&Cの人工知能(AI)を活用した新薬開発の手法に乗り出す。新薬開発にかかる時間ㆍ費用を大きく削減することが目的だ。

SK C&Cは4月25日、SKバイオファームとAIベースの薬物設計プラットフォーム開発事業契約を締結したと明らかにした。新薬の候補となる物質が保有した薬効・毒性データをAIが分析。開発者が希望する効能を持つ新規の化合物を設計し、各新薬がどのような性質を持つようになるか予測できるようにする計画だ。 SKバイオファームは、AIの導入により、新薬開発にかかる時間および費用を25%ほど減らすことができるとみている。

韓国における新薬開発は、候補物質の発見、動物など非臨床試験、人を対象とした毒性評価、効能および副作用の確認、多くの患者を対象にした試験、米FDAの承認という長い過程を経なければならない。10~15年の時間、そして1000億円以上のコストがかかるが、新薬候補が承認を受けられる確率は9.6%だという。

SK C&Cは、まずAIを活用するために、SKバイオファームが約20年間にわたり蓄積してきた新薬候補物質のデータを体系的に整理したアーカイブを構築することにした。一方、 SKバイオファームは自社の新薬研究開発システムと薬物設計プラットフォームを統合。研究員らが、中枢神経系や抗ガン分野の新薬候補物質を設計できるようにし、研究効率を高めていく計画だ。

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