ジェスチャー認識を効率化する機械学習プラットフォーム…カナダMotion Gestures社

ロボティア編集部2018年5月20日(日曜日)

カナダのスタートアップ・モーションジェスチャー(Motion Gestures)が、マシンラーニングベースのジェスチャー認識プラットフォームを発表した。同プラットフォームを使えば、システムやデバイス、もしくはアプリケーション上のジェスチャーインターフェイスを構築する際にかかる時間・コスト・労力を大幅に削減できるとされている。様々なモーションセンサ、タッチセンサ、ビジョンセンサでジェスチャー認識を行うことをサポートし、クラウド、ゲートウェイ・ハブ、組み込みプラットフォームに配置することができる。

今回開発されたプラットフォームを使えば、ユーザー定義のジェスチャーをコーディングする必要がなく、携帯電話やタブレットの画面で必要なモーションの軌道を描いて編集することができる。また、学習させるジェスチャーモデルのデータを収集する必要がない。システムがモデル学習のために自動的にデータを生成する。高度な2Dおよび3Dジェスチャーもサポートされており、他のセンサのジェスチャーモデルを作成する必要もない。モデルが用意されれば、サポートされているセンサと組み合わせて使用できる。

そのほか、他のプラットフォーム用にジェスチャーモデルを作成する必要がなく、モデルが用意されれば、サポートされているすべてのプラットフォームにモデルを配置することができるという利点もある。ジェスチャー選択に制限がなく、文字、数字、図形、記号、および回転で構成されたライブラリから選択でき、複雑なテスト手順が不要で、スマートフォンを使用してジェスチャーをテストし総合的なフィードバックを受けることができるなどの長所もある。

モーションジェスチャーのCEOを務めるのはカーシフ・カーン(Kashif Kahn)氏。もともと同社は、マシンラーニングベースのジェスチャー認識ソフトウェア専門企業として、2016年にカナダ・ウォータールーで設立された。現在、開発者には、クラウドSDKの無料ライセンスが提供されており、スマートフォンを使用してジェスチャーを迅速に作成・テストすることができる。

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