AIを用いて発症2年前に認知症を発見!...カナダの大学が衝撃の成果発表

ロボティア編集部2017年8月29日(火曜日)

 カナダ・マギル大学(McGill University)の研究チームが、認知症を予測することができる人工知能を開発したと海外メディアが報じた。

 マギル大学精神衛生研究所(Douglas Mental Health University Institute)傘下のトランスレーショナル・ニューロイメージング・ラボラトリーの研究チームは、人工知能とビッグデータを活用し、症状が現れる2年前に認知症を予測するアルゴリズムを開発したと明らかにした。

 研究チームは、認知症の症状が本格的に現れる前に同AIシステムを駆使すれば、84%の精度で認知症の発症を予測することができるとしている。今回の研究成果は、国際的な専門誌「Neurobiology of Aging」誌に発表された。

 研究チームは、ADNI(Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative)が保有する軽度認知障害患者のPET(陽電子放射断層撮影)のデータを学習させる形で、認知症予測を行う人工知能を開発した。

 今回の発表について、研究を牽引したペドロ・ロサ・ネド(Pedro Rosa-Neto)博士は、認知症患者を早期管理し、治療研究を加速させることが期待されると述べてた。

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