AP通信が人工知能・ワードスミスを導入、ロボット記者の登場か

AP通信が人工知能・ワードスミスを導入、ロボット記者の登場か

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Posted date:2016.02.15

オートメーテッドインサイト_ワードスミス3

「ペプシコは、第4四半期の北米地域のお菓子と飲み物の売り上げが、価格政策に支えられ上昇したと明らかにした。フリトレーチップスとトロピカーナジュースメーカー(ペプシコ)はこれまで、消費者により多くの収益をもたらすため製品の構成を改変し、価格を調整してきた。ここでは、消費者がより高い価格を支払う価値があると感じることができるようガラス瓶に入れた、『ゲータレード』と『マウンテンデュー』の新製品発売計画などが含まれた」

 この記事はAP通信が11日に発表した、飲料メーカー「ペプシコ」の実績に関する記事だ。ただ、この記事を書いたのは人間ではない。記者となったのは、オートメーテッドインサイト(AI)社が開発した「ワードスミス(Wordsmith)」という人工知能だ。

 AP通信は2014年7月から、四半期ごとに発表される企業業績の記事作成に「ワードスミス」を使用している。いわゆる、「人工知能ジャーナリズム(ロボットジャーナリズム)」の実験を始めたのだ。

 AP通信がワードスミスを導入して以来、これまでの四半期で平均300記事にとどまっていた企業業績の記事が4300記事にまで増えたという。ロボットは人間より14倍多くの記事を書くことに成功したということになる。記事一件の作成に要する時間はわずか1〜2秒。作成可能な記事量に制限もない。

 AP通信副社長ルー・フェラーラ(Lou Ferrara)氏は、「ワードスミスのおかげで、ほぼすべての企業の業績を扱うことができるようになり、私たちのニュースの提供を受ける各地域の報道機関の満足度が高まった(中略)現在はスポーツの記事作成にもワードスミスを導入している」と話している。ちなみに、米経済メディア・フォーブス(Forbes)も人工知能を使用した記事を作成している。フォーブス社が採用する人工知能ソフトウェアはナラティブ・サイエンス(Narrative Science)社製である。

 AP通信がワードスミスを導入したことにより、これを開発したオートメーテッドインサイト社の名は全世界に知られることになった。オートメーテッドインサイト社の前身は、2007年に設立されたスポーツ中継ソフトウェア制作会社「スタットシート(Statsheet)」だ。

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参照
automatedinsights.com
hankookilbo.com