米AP通信が、企業業績報道に続き、プロ野球の結果報道にもロボットジャーナリズムを導入する。
AP通信は6月30日、今後毎年1万試合程度の米マイナーリーグの試合を、アルゴリズムによる自動記事生成サービスを活用して報道する計画だと発表した。いわゆる、ロボットジャーナリズムと呼ばれる分野の適用範囲を広げる構えだ。
AP通信はすでに、2014年7月から企業の四半期業績に関する記事をアルゴリズムで自動的に生成してきた。 同アルゴリズムは現在、米企業3500社の実績を記事化することに成功している。
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AP通信はマイナーリーグの試合報道のために、オートメーテッドインサイト(Automated Insignts)の技術と、MLBアドバンスト・メディアのデータを活用する計画。オートメーテッドインサイトはナラティブサイエンス(Narrative science)などとともに、記事自動生産アルゴリズムの専門企業の代表格として挙げられる。なおAP通信は、前述した四半期の業績の記事も、オートメーテッドインサイト技術を活用して処理している。
AP通信はこの日、「すべてのトリプルA、ダブルA、クラスAの試合をはじめ、MLB関連142チームと、13のリーグ記事を自動処理することができる(中略)この記事は、マイナーリーグの公式サイトMiLM.comと各チームサイトに掲載される予定」と説明している。