マイクロソフトの相次ぐ買収劇、狙いはAIアシスタントの強化か

グーグルホーム
photo by Google Home

 例えば、検索エンジンから提供される膨大なデータを収集できる立場にいるグーグルは、これまでグーグルナウ(Google Now)やグーグルホーム(Google Home)といった、パーソナルアシスタントサービスをユーザーに提供してきた。今後、人工知能と音声認識技術の発達に応じて、さらに進化したサービスを提供する構えを見せており、ユーザーの会話に割り込んでレコメンド情報を提供するチャットアプリ「Allo」などを、今夏に公開予定だという。

 Appleは音声認識サービス・シリ(Siri)を展開。13日には年次開発者会議(WWDC)で、SiriをiOS用アプリと連動させるため、外部に公開すると発表している。iPhoneやiPadなどiOS用にアプリを開発している会社は今後、関連技術を搭載したサービスを提供することができるようになる。

 一方、SNSから膨大な情報を入手できるフェイスブックは、「M」というメッセンジャー型人工知能パーソナルアシスタントサービスを開発している。バズフィードニュース(Buzfeed News)は、「Mはグーグルに対抗するための、フェイスブックの新たな収益源になるだろう」と分析している。

 今回、マイクロソフトに買収されたワンドを開発するワンド・ラボ(Wand Labs)のデビッド・クー(David Ku)副社長は、ワンドのサービスを停止し、マイクロソフトの検索エンジン・ビーイング(Bing)の開発チームに参加すると伝えられている。そこで、インテリジェント・チャットボット(チャットでユーザーと会話するロボット)と、仮想アシスタントを開発する。マイクロソフトは2015年にすでに、音声認識秘書サービス・コルタナ(Cortana)を発表しているが、そちらとの連携も気になるところだ。