AIの世界的トレンド「感性デザイン」とは?…人工知能と心の繋がりを生む試み

AIの世界的トレンド「感性デザイン」とは?…人工知能と心の繋がりを生む試み

Posted date:2017.10.04

Photo by viemo

 人工知能(AI)サービスに“個性”を与える「感性デザイン(emotional design)」の流れが、世界各地で生まれつつある。

 対話型AIは、問い合わせへの対応、各種サービスの案内、商品推薦などを自動化してくれる。ただし、顧客が人間のスタッフと会話する場合には、それら業務処理の結果だけではなく、安心感や共感を同時に与えることができる。感性デザインとは、その“心の繋がり”をAIサービスにおいても再現しようという試みだ。

 現在、各企業はAIに名前をつけたり、話すトーンや接客態度を細かく分けることで、感性デザインを差別化しようとしている。そこには、米アマゾンのAI「Alexa」や、アップルのAI「Siri」のように、AIサービス名から特定の企業、またはその逆を連想させ、企業のブランド価値やサービスの認知度を高めていこうという狙いがある。

 今年初め、スターバックスは飲料注文専用AIサービス「バリスタ」をリリース。コーヒー専門店というスターバックスの企業アイデンティティをAIサービスにおいても強調した。バリスタは、「エスプレッソをダブルショット入れたカフェモカに、低脂肪クリームとシナモンパウダーを入れてくれ」という人間のスタッフにもやや厳しい注文でさえ、なんなく処理すると言われている。

 一方、米バンク・オブ・アメリカ(BoA)のAIサービスは「エリカ(Erica)」と名付けられた。名前の由来は、アメリカ(America)の後半の文字だ。エリカのキャラクターは、注意深く優秀な会計士。タスクとしては主に、顧客の資産管理を担当する。例えば「残高はいくら?」と尋ねると、「現在の残高は521ドルで、今月はいつもより消費が1000ドルほど多いです。月末にマイナス残高になるかもしれません」と、グラフまで描きながら説明してくれる。なお、フェイスブックがリリースした天気予報AIサービス名は、英語で雨着を意味する「ポンチョ」。こちらのネーミングも、AIサービスに感性を付与する狙いがあるとみて間違いないだろう。

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参照
etnews.com
geekwire.com
cnbc.com