DARPAロボティクス・チャレンジで韓国KAISTのHUBOが優勝

DARPAロボティクス・チャレンジで韓国KAISTのHUBOが優勝

関連ワード:DARPA 災害用ロボット 韓国

Posted date:2015.06.20

 結果的にKAISTのHUBOが優勝し、2位は米国の人間機械研究所(IHMC)が、3位は米国カーネギーメロン大学のタルタン・レスキューチームが占めた。ソウル大チームの「トルマンSNU」は12位、韓国ロボットベンチャー・ロボティーズの「トルマン」は15位となった。日本からもAero(東大)、AIST-NEDO(産業技術総合研究所)、HRP-2TOKYO(東大)、NEDO-HYDRA(東大、千葉工大、阪大、神戸大)、NEDO-JSK5(東大)など5チームチームが参加したが、下位圏もしくは棄権となった。

 DRCが世界のロボットの専門家たちが集う大会という点を考えれば、同大会で紹介された技術が現在のロボット技術の最先端だと考えうる。災害内容によって異なるだろうが、災害用ロボットは今回のDRCミッションのように予期せぬ様々な状況でも任務を遂行できるようにする必要がある。そのため、ほとんどのロボットはヒューマノイドの形が多かった。

 これは、人間が設計して利用する建物の内部で調査や探査などの任務を遂行するためには、人間の形、すなわちヒューマノイド型が最もミッションを遂行するのに適していると考えられているからだ。参加した25チームのうち、21チームがヒューマノイド型のロボットを採用。残りのロボットは4足、もしくは多足型ロボットだが、各ミッションを遂行するために最適のデザインで構成されていた。

 今大会で優勝したKAISTチームはヒューマノイド形態ながらも、2輪ホイールベースの移動ロボットに変形することができた。これが、「ヒューマノイドという決められた枠を破壊した、適切なアイデアだ」という評価を受けた。時間に追われた災害現場では、ひとつの形にこだわりするよりも、状況に応じて、与えられたミッションをより適切に行う必要があるからだ。

 決勝戦は予選とは異なり、ロボットが倒れることに備えて設置された安全装置を使用することができなくなっていた。また、予選で許可されていた外部電源なしに、自家バッテリーを利用して任務を遂行することが課せられた。より実際の災害現場を念頭に置いたルール設定である。

 本選では、多くのチームが安全装置と外部電源なしに大会のミッションを遂行した。特に3位に入賞したタルタン・レスキューチームのロボットは、ほぼすべてのミッションにおいてリトライアル(大会中に、チームの要請でミッションを改めて行うこと)しなかった。ロボットにトラブルが起きても任務に復帰することに成功し多くの喝采を受けた。

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