DARPAがロボットにマナーを教える計画を始動...「人間との共生に規範習得が必須」

ロボティア編集部2017年6月26日(月曜日)

 米国防高等研究計画局(DARPA)が、ロボットにマナーを教える研究プロジェクトを開始した。ロボットに社会的規範を教えることで、機械と人間がよりスムーズにコミュニケーションを取れるようにすることがプロジェクトの目的だ。

 DARPAから研究を依頼された開発チームは、人間が社会的規範を認識して反応する方法を研究。そのデータをもとに、マシンラーニングアルゴリズムを開発した。それら人工知能を搭載したロボットは、特定の状況下で直感的に行動を選び取ることができるようになるという。

 DARPAのプログラムマネージャーであるReza Ghanadan氏は、「私たちが将来的に、ロボット、自律走行車、携帯電話および家庭におけるAIアシスタントと相互にコミュニケーションを取る場合、それら(機械)も私たちと同じ規範を遵守しなければならない。またロボットは数多くの規範を学び、表現する能力を持つべきだ」と話している。Ghanadan氏は今後、複雑なマナーアルゴリズムを発展させることで機械の学習能力を向上させ、人間の「最良の行動」を模倣することができると自信をのぞかせている。

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