DARPAロボティクス・チャレンジで韓国KAISTのHUBOが優勝

DARPAロボティクス・チャレンジで韓国KAISTのHUBOが優勝

関連ワード:DARPA 災害用ロボット 韓国

Posted date:2015.06.20

 決勝戦が繰り広げられた米国カリフォルニア州は、連日干ばつが続くほど高温だったが、これがロボットのミッション遂行に大きな障害となった。各ロボットが動作することで熱を発するのも問題だったが、現地の気温が30度を越えロボットに過負荷がかかった

 予選で優勝した日本のシャフト(SHAFT)が、これに備えて水冷式(水で冷やす方法)を選択する一方、KAISTチームは空冷式(空気で冷やす方式)を選択し過酷な環境に備えた。これらは専門家に高い評価を受け、大会結果にも大きな影響を及ぼした。過酷な環境にどのように備えるかが今大会の重要な技術的ポイントとなった。

 DRCは、原発事故のような複雑な災害状況で活用可能な知能ロボットを開発するという趣旨を生かし、当時の状況を再現した。原発事故当時、最大の問題のひとつとなった「放射線による通信制限」もそのまま再現した。スタジアム内には、ロボットを遠隔操縦するためのコントロールセンターと、ロボットの間の通信を妨害するための、強力な無線妨害装置が設置された。

 この通信制約は、リモートコントロールをするロボットチームにとって非常にやっかい。競技中、観客がなぜロボットが次々と止まるのか不思議に思うほどに大きな障害となった。その状況を克服するために、各チームは現地の情報を読み込んだセンサで受信したり、リモートコントロールだけでなく自動でミッションを遂行できるような設計をしなければならなかった。今回のDRCでは、この任務の遂行が重要な勝負の分かれ目になった。上位にランクインしたチームほど、この通信の制約をより多く克服した。

 DRCに参加したロボットは、自動もしくは半自動で任務を遂行した。すべてのミッションを自動で実行できると高評価を受けるが、現在の技術では、ロボットが独立してすべてのミッションを完璧に実行するのは難しい。むしろ何が発生するかわからない災害状況では、ふたつを両方上手く行うことが重要である。

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