アマゾンエコーが会話内容を保存!? 「家庭用AIスピーカー」に潜む個人情報流出のリスク

アマゾンエコーが会話内容を保存!? 「家庭用AIスピーカー」に潜む個人情報流出のリスク

Written by Shinji Ikematu

Posted date:2017.08.30


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 アマゾンエコーやグーグルホームなど、「家庭用AIスピーカー」(家庭用AIアシスタント)の人気・需要が爆発的に高まっている。

 今年6月初旬、市場調査会社トレンドフォースが発表した統計資料では、2016年に全世界で販売されたサービスロボットの47.4%が家庭用AIスピーカーだったことが明らかにされた。これまで、サービスロボットとしては「ルンバ」など掃除用ロボットが1強だったが、家庭用AIスピーカーの登場によりその勢力図が変わりつつある。

 家庭用AIスピーカーは人間の日常会話を理解し、家庭におけるさまざまなタスクを処理する。IoT家電製品の電源オン/オフ、音楽再生、ニュースの読み上げ、ショッピングなどその用途を挙げれば枚挙に暇がない。そんな家庭用AIスピーカーのなかでも特に人気が集中しているのがアマゾン・エコーで、2016年は全世界的に約520万台が売れたとされている。

 家庭用AIスピーカーの普及は、家事など生活全般の利便性を高めると期待されているが、一方で「新たなセキュリティ上の問題を喚起するのではないか」という懸念の声も徐々に高まっている。

 家庭用AIスピーカーとセキュリティ問題を考えたとき、まずネックになるのは「会話内容をクラウドサーバーに保存する」という特徴だ。クラウドに収集されたデータは機械学習に利用され、フィードバックを受けた各端末のAIの精度は徐々に高まっていく。開発メーカーの立場からすると、クラウドを構築して音声データを一箇所に集めた方が学習には効率的。そうすることで、より多くのデータを分析することができるからだ。

 なおクラウドにデータを集めた方が、開発コストもかからない。市場競争力を維持するためにも、クラウドの要素は必須になる。ただ、この仕組みがプライバシー問題に直結する可能性を秘めていると指摘され始めている。

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参照
techcrunch.com
geekwire.com
internetofbusiness.com