仏Snipsが仕掛ける新AIアシスタントはブロックチェーンと人工知能で”脱中央化”

仏Snipsが仕掛ける新AIアシスタントはブロックチェーンと人工知能で”脱中央化”

Posted date:2018.07.23

仏AIスタートアップ・Snipsが、家電製品を統合管理するAIアシスタントにブロックチェーンを組み合わせたアシスタントデバイス「Snips AIR」の開発に成功。2019年末には、韓国などアジア市場に向けてサービス提供開始する予定だと発表した。

Snips AIRは、個人情報保護に重点を置いて設計されたAIデバイスだ。アマゾン・ゴーやグーグル・ホームなど、データを中央および集中管理するAIアシスタント、AIスピーカーとは差別化された製品である。ローカルデバイスに暗号化されたデータを保存・処理し、クラウドには一切送信しない。

Snips AIRには、照明、室温、窓をコントールするホームオートメーションアプリ(Home Automation App)だけでなく、マルチメディアデバイスやキッチン家電を制御するアプリ、天候やスケジュールを知らせるアプリなど、最も利用頻度の高いアプリケーションが組み込まれる予定となっている。

Snipsは、ユーザーとアプリ開発者のためのマーケットプラットフォームも公開する予定。アプリ開発者は自由にSnips AIRで稼働するアプリケーションを開発することができ、開発したアプリを「Snips App Store」にて公開できる。なおマーケットプラットフォーム内では、トークンを使った取引システムが運営される計画となっている。

Snipsは現在、デバイスメーカーに対して人工知能技術や音声認識技術を提供しており、ホワイトラベル製品として商品化すべくOEM事業を推進している。

SnipsのCEO・Rand Hindi氏は「Snipsは、音声データが流通するエコシステム全体に生情報を分散・処理する脱中央方式を採用した(中略)これにより、ユーザーの個人情報を徹底的に保護するだけでなく、アプリ開発者が中央に検閲される心配なしに、Snipsのエコシステム内で得られた財貨価値を自由に扱えるようにした」と説明している。

AIアシスタントおよびAIスピーカーには、メーカーやサービス事業者によって、音声データや生活情報・習慣などを知らぬ間に収集・把握されてしまうという懸念が強く残っていた。Snips AIRは、それら課題を解決するデバイスとなるか。開発の進捗に注目が集まる。

参照サイト