ブロックチェーン技術を活用した、フェイクニュースをフィルタリングするWebブラウザ拡張機能が登場した。同プログラムの開発企業・eyeoは将来的に、フェイクニュースに関する正確なフィードバックを提供したユーザーが、仮想通貨でインセンティブを受けとることができるようサービスを進化させる計画だ。
eyeoは、「Trusted News」という名称のChrome拡張機能ベータ版をリリースした。現在、英語で書かれたコンテンツのみをサポートしている。同機能は、ニュースコンテンツが「信頼できるか否か、ラベルで表示する。ラベルには、「信頼できる」「不明」「釣り記事」「風刺」などの項目が含まれる。
eyeo側は同プログラムの趣旨について、オンラインニュースの整合性と信頼性を民主的に評価する仕組みと説明しており、「PolitiFact」「Snopes」「Wikipedia」「Zimdars List」などを検証ソースとして活用していると明かしている。なお今後は、ユーザーのフィードバックおよびのブロックチェーン技術を活用して、検証ソースを拡大していく方針だという。
eyeoは、同プロジェクトのデータベース管理のために「MetaCert Protocol」をベースにした、詐欺防止URLレジストリを運営しているが、同データベースを最終的にイーサリウムのブロックチェーンに移行する計画だ。今後、MetaCertトークンを発行し、データを操作したり、損傷させる悪意のある行動を防ぎ、検証に寄与したユーザーにインセンティブを提供するために使うという方針を明かしている。
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