AIロボット「ペッパー」韓国進出...金融・書店・医療施設で稼働

ロボティア編集部2017年10月3日(火曜日)

 人工知能(AI)ロボット「ペッパー(Pepper)」が、隣国・韓国に“上陸”する。

 韓国の大手携帯電話事業者・LGグループのひとつ「LG U Plus」は、来月11日から、自社旗艦店、金融・書店・医療分野の取引企業に、ペッパーを導入。テスト運用していくと9月末に明らかにした。ペッパーには、LG U Plusが独自開発したAIプラットフォームが搭載される予定。

 なおLG U Plus が、自社AIプラットフォームをロボットに搭載して公開するのは今回が初めて。同社AIプラットフォームが搭載されたペッパーは、今後、ウリ銀行、教保文庫(韓国の大手書店)、嘉泉大キル病院、ロッテデパート、Eマートなどに設置される。

 まずロッテ百貨店は10月1日、ソウル・小公洞本店でペッパーを披露する。11月にはペッパーと顧客が簡単な会話ができるよう対話機能を追加し、来年初めには顧客と自由な意思疎通を可能にするとしている。今後、ロッテ百貨店では、顧客が希望する場合にセルフィーも撮ることができる。加えて店舗、ショッピング、グルメ、周辺観光地などさまざまな情報を提供する。

 ウリ銀行では本店営業部、明洞金融センター、汝矣島の金融センターにペッパーを展示して、窓口案内や商品推薦などを任せる予定だ。教保文庫では、合井店でペッパーを使用したアプリケーションを紹介。書籍推薦などの機能を披露する。一方、嘉泉大キル病院では、本館ロビーとAIがんセンターにペッパーを配置。患者応対と健康情報提供を任せる。今後は、無菌室、集中治療室など、アクセスが困難な病室に配置して患者の精神面でのケアにも使用していく予定だ。 Eマートは10月17日からスターフィールド高揚・トイキングダムで、ペッパーを活用した「ロボットヘルパーサービス」を披露する。

Photo by Lotte百貨店