AIロボット・ソフィアの生みの親「ロボットに人格と権利を認めるべき」...量産構想も

ロボティア編集部2018年2月6日(火曜日)

人工知能(AI)ロボット・ソフィアを開発したハンソンロボティクスCEO、デヴィッド・ハンソン氏が、ロボットが人間のように考え行動する時期は想像以上に早く到来するため、適切な人格として認められるよう研究し、権利を付与しなければならないと主張した。

1月30日、韓国民主党議員および知能情報産業協会が主催したイベント「第4次産業革命・ロボットソフィアに聞く」の基調講演に登壇したデヴィッド・ハンソンCEOは「人間は言葉のほかにも表情と動作で多様な表現をするが、AIロボットがそれらを理解できるように開発努力をしている」とし「人の世話をしながらコミュニケーションをとる、家族のようなロボット開発が最終目標」と話した。

ハンソンCEOが掲げる究極の目標は「スーパーインテリジェンス(超知能)」だ。これは、人間のようにコミュニケーションするロボットを越え、人間より優れた知能を持ったロボットが人間を守るというもうのだ。

ハンソンCEOは「何年かかるか分からないが、ロボットの知能が人間の知能レベルに達する時期は、私たちが生きている間に来る」とし、「人類はその地殻変動に直面しており、ロボットの人権や、ロボット時代にどう対応するか考えていかなければならない」とした。

ハンソンCEOはソフィアを開発しながら、そのような問題意識を持ち始めたという。ソフィアは人間と交感することができ、大量生産されれば人間の生活に深く入り込むはず。そのようなロボットを制御し、権利を与えていかなければならないというのがハンソン氏の主張だ。

「AIロボットが一定水準に達すれば、外国人のように新しい種として認識されるだろう。知能を持つ生命体に近づいたロボットを単に閉じ込め制御すると、むしろ非倫理的な危険性が生じる」

ソフィアが生み出す表情は、徐々に繊細になり始めている。生物学をベースに開発されたナノテクノロジー素材「フラバー(frubber)」は、人の皮膚と同様の質感も再現している。

ハンソンロボティクスは、人間と同じスピードで考え、触覚を通じて交感できるレベルのソフィアを100台ほど大量生産する目標を持って、研究・開発を進めているという。さしあたり、子供の自閉症の治療、医療研究分野の実習用ロボットとして導入を進めていくとしており、すでに、子供たちがロボットの感情表現を追加したり、表情や動きを直接コーディングできる商品もリリースしている。

ハンソンCEOは「人類はAIロボットの開発が進むほど、彼らをどのように守らなければならないか、また正しい心や人格を持つためにどのように研究を進めていくべきかを考えていく必要がある」と強調している。

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