中国EC大手・京東(JD)が、AIテキスト生成システム「莎士比亞(シェイクスピア)」を公開した。同じシステムは、NLG(Natural Language Generation)や言語モデルをベースに、京東グループが自社保有するデータ、ブランドロゴなどと連動している。フレーズの構造分析と学習を通じてテキストを生成する。
京東側によれば、シェイクスピアはカスタマイズされた推薦アルゴリズムを通じて、常に異なるコンテンツを制作するのに役立つという。例えば、ユーザーが「春」、「ワンピース」、「かわいい」、「ホワイト」などのキーワードを入力すると、1秒もしないうちに1000パターンほどのフレーズの組み合わせが一覧表示される。ユーザーは、それらフレーズを使って商品紹介を効率的に行えるというものだ。
シェイクスピアは、ユーザーに適切なフレーズを推薦する機能だけではなく、フレーズの「タイプ」を選択する機能を持ち合わせている。検索前に「文学風」などの条件を入力すると、要望に沿ったフレーズを推薦してくれる。また、ユーザーが最終的に選択したり、テキストを修正した過程までが記録される仕組みになっている。ユーザーが使えば使うほど、スマートに、また個人にとって使いやすくなるという訳だ。
今後、シェイクスピアが発展すれば、EC上の販売者は商品案内作成を自動化することができ、コストカットや時間削減が達成できるものと期待されている。