韓国大手自動車タイヤメーカー・ネクセンタイヤが、人工知能(AI)とビッグデータを活用し、タイヤの騒音を削減する予測システムを構築したと7月13日に明らかにした。
ネクセンタイヤはヒュンダイ・起亜自動車、仁荷大学校とともに、NVH(騒音、振動、衝撃)に関連するビッグデータ研究のため産学共同研究を進めてきた。ビッグデータを利用したAI技術により、タイヤの形状パターンと騒音設計因子による膨大な組み合わせの結果の中から、製品に最適化した値を選んで採用することができる。また、騒音に関するビッグデータの蓄積により、タイヤ外部の放射ノイズ(Pass By Noise)を大幅に減少・改善することができる。
タイヤの設計因子はネクセンタイヤの画像処理技術を使って実現した。加えて、ネクセンタイヤ中央研究所と現代・起亜自動車の共同研究通じた騒音ビッグデータの収集により関連AI研究が可能になった。騒音・パフォーマンス分析には、100個以上のセンサが取り付けられた、ネクセンタイヤ中央研究所の無響室(写真)が活用された。
ネクセンタイヤはAI×ビッグデータによるタイヤ騒音低減予測技術だけでなく、効率向上のための「エアロダイナミック低減予測技術」を開発するなど技術力の強化に乗り出す計画だ。
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