「ロボットが書いた記事をどう思う?」一般人600人にアンケート

ロボティア編集部
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ロボット記者
photo by hexus.net

 韓国・言論振興財団研究センターは2015年9月8日、「ロボット記者は人間の記者に取って代わることができるか」という調査結果を発表した。ロボット記者はソウル大学イ・ジュンファン教授率いる研究チームHCI + D(Human-Computer Interaction + Desing)が開発したものだ。研究チームは、収集したプロ野球中継のデータを活用し、記事を書くプログラムを作成した。テストはロボットが書いた記事を提示し、一般回答者600人、また人間の記者164人にそれぞれアンケートを取る形で進められた。

 研究者たちは、その一般人600人を6つの集団に分けた後、3つの集団にはロボットが書いた記事を、残りの3つの集団には、人間の記者が書いた記事を見せた。その後、記事を5つの項目(信頼性・明確性・特異性・情報性・専門性)で評価させた。

 まず興味深いのは、回答者たちはロボットが記事を書いたという事実を知っても、5つの項目のうち、信頼性と明確性、特異性に高い良い評価を与えた点だ。一方、人間の記者は、ロボットが書いた記事に対して、信頼性を除いた残りのすべての項目で高い評価を与えた。

 調査の傾向としては、ロボットの記事を「ロボットが書いた」とした場合、評価がより良くなるという結果が出た。反面「人間の記者が書いた」とすると評価が落ちた。記者が書いた記事も同様であった。「人間の記者が書いた」とした場合には評価が悪くなったのに対し「ロボットが書いた」とすると評価が良くなった。

 言論振興財団研究センターのキム・ヨンジュ博士は、「統計数に限りがあり、統計的有意性はないものの、記者がロボットの書いた記事により高いスコアを与えたのは興味深い」とし、「記者たちもロボットがこれだけ書くことができるのかという意外な結果に、肯定的な評価を下したと思う」と語った。

 今後、ロボットが作成した記事は、メディアもしくはマスコミュニケーションの役割を果たすことができるのだろうか。一般人の場合、ロボットが作成した記事は「偏見のないニュース」であり、「競争力がある」と評価。一方、ロボットの批判能力と監視機能に疑問を示した。記者の場合、一般人よりもその懸念の度合いは高かった。一般人と記者の両方が、ロボットの記事の信頼性には問題ないと判断する一方で、あまり意義の高くない記事量産や、監視機能の低下を懸念していた。

「ロボットが記者になることができと思うか」という質問に対しては「補完的な役割を果たすだろう」という意見が最も多かった。一般人の69.8%は、ロボットが人間の記者を補完するものと回答。一方、代替が可能であるという回答は30.2%にとどまった。記者回答者の89%が、ロボットが記者を補完するものと回答している。