英未来学者イアン・ピアソン(Ian Pearson)博士は、きたる3月に英国で開かれる「ビッグバンフェア(Big Bang Fair)2016」を控え、2050年の未来を予測したレポートを発表した。
ピアソン氏は2050年までに、人間とコンピュータが統合され、これまでの人類とは全く異なる「ホモオプティマス(Homo Optimus)」と呼ばれる新しい種が誕生すると予測している。オプティマスはラテン語で「最適」という意味。 賢明で賢い人類(Homo Sapiens)が、最適化された人類へ進化するという指摘である。
またピアソン氏は、人類が2050年頃までに「電子的次元での不滅(electronic immortality)」を達成する機会を得ると指摘する。これは、自分の考えや経験をオンライン空間にアップロード・保存し、次世代に伝えることができるようになるという意味だ。また約35年後には、人間がオンライン状態でペットと直接対話することもできるとしたり、人が技術の力で強力な力を発揮する「超人間主義(transhumanism)」が浮上すると予想している。
他にも、最適化されたヒトゲノムと身体が外部の技術に直接接続されることにより、人はより美しく、知的で、物理的に強くなるという。また、人間は、技術的な進歩とともに、より「アンドロイド」に近づくとも指摘。人間の脳とコンピュータが完全に接続されることにより、人々は精神をアンドロイドに移すことができるとする。
ピアソン博士は、2050年の人間の姿を次のように描く。①電子肌や皮膚の細胞の間に施術する小型インプラントを通じて、直接、技術と接続される。②「電子的に筋肉を支えるタイツ(Electronic muscle support tights)」を使用して、足の筋力を引き上げることもできる。タイツは1cmの厚さのウェアラブルポリマージェルで作られる。③既存の化粧が姿を消しスマートメイクが登場する。人の皮膚細胞に適用され、欠陥なく、また変化する化粧技術が可能となる。④ナノテクノロジーが身体内部を監視し、壊れたところを治療する。④人間がペットの話を聞き、コミュニケーションを取りながら、動物のIQを高めることができる。
まゆつばものの主張も含まれると思われるが…人類の未来ははたして!?
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