人工知能「alphaGo」を作りだしたディープマインドとは

人工知能「alphaGo」を作りだしたディープマインドとは

Posted date:2016.03.15

ラリーペイジ
photo by google

 話を戻そう。人工知能の開発にとってGoogleほど適した企業はないのではないだろうか。なぜならば、毎秒ごとに無尽蔵に生成されるテキスト、画像、動画、個人情報など様々な情報にアクセス可能になるからだ。いずれ、そんな状況下で人工知能が悪用、もしくは暴走するとも考えたディープマインド社の面々は、買収当時、ラリー・ペイジにとある要求を伝えた。それは、人工知能に関する「倫理委員会(ethics board)」の設置だ。

 ディープマインドの共同創設者シェーン・レッグ氏は、欧米メディア「デイリーメール」インタビューに対し、次のように話している。

「人類滅亡が来るとして、技術(technology)がその理由のかなりの部分を占めるだろう」

 ディープマインド社の面々は、自分たちが開発している技術が、いずれ人類を滅亡させるかもしれないという恐怖を感じていたため、いわゆる“制御装置”が必要と判断した。倫理委員会の設置という条件を求めたのはそのような理由からだった。なお、その倫理委員会のメンバーが誰なのかは、いまだに明らかにされていない。

 その後、昨年10月には、欧州囲碁王者に全勝を収めたことをきっかけに、科学誌ネイチャーにアルファゴーという名称が掲載され、世の人々が知るところとなった。Googleの親会社「alphabet」と、囲碁を英語表記した「Go」を合わせた名前だった。

 ディープマインドは、特定の目標を達成するために、経験を積み重ね学習する人工知能を開発している。囲碁欧州王者を打ち負かし、イ・セドル9段と対局するまでの5ヶ月間、アルファゴは数百万回の対局を行ったと言われる。

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参照
theguardian.com
dailymail
theverge.com