ゴミはロボットにおまかせ!?リサイクルロボットが続々登場

ERO_コンクリートリサイクリングロボット
photo by ERO

 また別のアプローチから廃棄物を減らすロボットを開発している人も。例えば、オメル・ハシオメルゴル(Ömer Haciomergolu、トルコ)氏は、コンクリートを高水圧ジェットで粉々に粉砕するロボット・EROを開発しています。同ロボットは、2013年度の International Design Excellence Award (IDEA)の学生部門で、金賞を受賞しています。

 EROの特徴としては、コンクリートのみをまるで“食べるよう”に撤去、鉄筋などフレームをきれいに残し、次の建設に役立てるとことができる点です。なお、古いコンクリートは再利用が可能だそうです。

 リアムのように、電子部品を解体・再利用するロボットを開発している大学もあります。オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales)の研究チームです。動画の最後に、少しだけ解体の様子が出てきますが、その全貌についての詳細は語られていません。ただ、古い液晶テレビなど、多くの電子機器を解体・再利用することを念頭に置いている様子。今後に期待したいです。

 日本は廃棄物焼却場の数が世界1位という状況。排出される廃棄物の量は、年間約5億トンと言われており他国と比べても多いそうです。産業廃棄物と家庭ゴミの概念の差など、細かい統計の区分けには注意が必要かもしれませんが、いずれにせよ、対国土比でみた時のゴミの量は、社会的課題のひとつになっているようです。「日本のロボット技術×リサイクル」という試みが生み出すであろう新たな価値にも注目したいですね。

河鐘基

記者:河鐘基


1983年、北海道生まれ。株式会社ロボティア代表。テクノロジーメディア「ロボティア」編集長・運営責任者。著書に『ドローンの衝撃』『AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則』(扶桑社)など。自社でアジア地域を中心とした海外テック動向の調査やメディア運営、コンテンツ制作全般を請け負うかたわら、『Forbes JAPAN』 『週刊SPA!』など各種メディアにテクノロジーから社会・政治問題まで幅広く寄稿している。