アマゾンが物流センター・倉庫にロボットを導入し、約20%の運用コストを削減したという分析が出てきた。15日、ドイツ銀行(Deutsche Bank)の報告書を引用した海外メディアは、アマゾンが自社物流センターにキバロボット(Kiva Robot)を導入後、2年で運用コストを20%削減することに成功したと報じた。
2014年、アマゾンは7億7500万ドルでキバシステム(Kiva Systems)社を買収した。キバロボットは物流現場で商品を回収・梱包し、運ぶ役割を担う。
ドイツ銀行は、アマゾンが物流センターにキバロボットを導入後、各物流センターごとに約2200万ドル(約23億円)のコストが削減することに成功したと分析。今後さらにキバロボットを配置できれば8億ドル(約834億円)を節約できる可能性があるとした。
なお、コスト削減が可能となった要因として、キバロボット導入による物流プロセスの効率性向上を挙げた。実際、アマゾン物流センターにキバロボットが導入された後、それまで60〜75分であった物流の循環速度、が約15分にまで大幅に減少。空間利用率は50%以上改善されたことが分かっている。