人工知能(AI)ペットロボット「ドムジー(Domgy)」公開

ロボティア編集部2016年6月17日(金曜日)

 感情を表現し、ユーザーを認識する人工知能(AI)ペットロボット「ドムジー(Domgy)」が公開された。16日、中国・北京のAIスタートアップ・ルーボー(ROOBO)は、AIペットロボット・ドムジーのプロトタイプを公開した。各国メディアが詳細を報じた。

 2014年に設立されたルーボーは現在、300人のスタッフを抱え、米シアトルを含む世界7カ国に拠点を構える。

 そのルーボーが開発したドムジーは、AI技術と顔認識システムで“感情”を表現。ユーザーを認識することができる。顔部分にあるタッチスクリーンでは、ロボットの感情をアニメーションで表現する。また、そのタッチスクリーンやスマートフォンを通じて、アプリを操作することが可能だ。

 ドムジーはふたつの車輪を利用して移動。家の中の簡単な障害物を避けながら行動する。バッテリーが減ると充電器に自ら移動し充電。一度充電すれば、約4〜6時間にわたって動くことができ、最大時速は5㎞だ。ドムジーは音を使った感情表現も行う。犬のようにうなったり、大きく叫んだり。5Kカメラが付属しており、“番犬”のようにセキュリティー要員の役割も果たす。

 ルーボーはディズニーイングリッシュ(Disney English)と提携を結んで、ドムジー用コンテンツの供給を受ける予定だ。また、音声認識システムを開発するケダシュンフェイ(Ke Da Xun Fei)グループとも提携を結び、機能を向上させる計画である。ルーボー社のマーケティングディレクターであるアンソニー・チェン(Anthony Chen)氏は、「ドムジーは家の中を楽しく便利にする。家族全員の友達になるだろう」と話している。

 なお、ドムジーの価格は未定。ただ、チェン氏は「低価格路線で、米国など主要市場を攻略する計画だ」と明かしている。