中国・アリババグループ傘下のDamo Academy(达摩院)が、新たな検出アルゴリズムを独自開発。ロボットに搭載することで、cm単位の障害を認識できるようになったと発表した。検出技術は、アリババが最近公開した「小蛮驢」という物流ロボットに採用された。
アリババ側によれば、認識アルゴリズムを搭載したロボットは、GPSがない環境でも精密に自身の位置を認識。一方、およそ0.01秒で通行人や車両の行動を100以上判別するとしている。結果、ロボットがより正確に判断を行い、異常発生時にはより適切な安全措置が可能となる。
アリババの小蛮驢には、Damo Academyが開発した最新の人工知能(AI)および自律走行技術が集積されており、反応速度は人間の7倍まで高まったとされている。現在、すでに主要エリア、学校、オフィスなど大規模に配置が始まっている。
Damo Academyは、小蛮驢以外にも複数のスマートロボットプラットフォームを発表。技術やモジュールをオープンにし、ユーザーが迅速に複数のロボットを開発できるようにしている。今後、ユーザーによって開発されたロボットが、人命救助、防疫、消毒、空港サービス、観光地案内、安全パトロールなどの分野で活用されるものと期待されている。
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