韓国フードテック企業が自律型配達ロボット「Dilly」公開

ロボティア編集部2018年6月4日(月曜日)

「Baedal Minjok」など国内有数の料理配達サービスを運営する韓国のフードテック推進企業「Woowa Brothers and Sisters」が、自律型配達ロボット「ディリー(Dilly)」のプロトタイプを公開。現場テストを行った。

「デリシャス」な食品を「デリバリー」してくれるという意味から名づけられたディリーの大きさは横67.3cm、縦76.8cm、高さ82.7cm。機体には位置センサー、障害物感知センサーなどが搭載されている。

今回のディリーのテスト課題は、フードコート内の指定されたレストランで食事を受け取り、顧客が座ったテーブルまで最適な経路を選んで食事を配達することだった。配信の民族は今後、アパートやオフィスビル、雑居ビル、大学キャンパスなど屋内外の複合スペース、また一般的な歩道を含む屋外環境で、段階的にディリーをテストしていく計画だとしている。最終的な目標は、チキン屋、ピザ屋など飲食店から、顧客が希望する場所まで自律走行で配達を行うこと。またそのディリーを量産することだ。現在は研究初期段階で、商品化までは少なくとも3〜5年以上かかると見込まれている。

Woowa Brothers and Sistersのロボット事業を率いるCPO・キム・ヨンフン理事は「今回のテストは、完成度の高い最終的な結果を披露したというよりは、プロジェクト第1段階の成果を点検し、問題点の発見や解決策を練るという目的が大きい(中略)テスト結果をもとに、研究開発を継続していく」とメディアに話している。

Baedal Minjokをはじめ、「プレミアム料理配信」「モバイルナンバーワンおかず屋さん」などさまざまなサービスを展開している優雅な兄弟たちは、自社フードテックをより発展させるため、昨年から人工知能(AI)や自律走行ロボットなど先端技術への投資を拡大し将来的な事業展開に備えている。

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Photo by 優雅な兄弟たち