敵を監視する手のひらサイズの超小型ドローン...米軍に実戦配備か

ロボティア編集部2016年8月11日(木曜日)

 ポケットに入れて持ち運ぶことが可能な超小型ドローンが、米軍で実戦配備される見通しがでてきた。その超小型ドローンは、敵の動きをリアルタイムで監視するのに利用される。

 米軍専門メディア「ブレイキング・ディフェンス(Breaking Defense)」は、米陸軍が最近、ハワイで開かれた軍事技術のデモンストレーション(PACMAN-1)で、PD-100ブラック・ホーネット(以下、PD-100)という超小型ドローンを披露したと報じた。

 PD-100を開発したのは、プロックスダイナミクス(Prox Dynamics)社。機体には3台の赤外線カメラが装着されており、作戦半径2.4㎞以内の敵の動きを撮影・送信する。大きさは手のひらサイズで、横20.23㎝、縦8.89㎝、高さ5.08㎝。重さも18.25gと超軽量だ。騒音もなく、偵察飛行中に発覚する可能性がほとんどないという米陸軍関係者は説明している。

 なおPD-100の時速は27~38㎞で、滞空時間は約25分となる。地上数メートル上空から、赤外線カメラで、茂みや岩の割れ目の間に隠れた敵をリアルタイムに撮影して、情報を送信する。また構造物や制限地域内で、状況確認、物体識別、近接監視などの任務を遂行する。1台当たりの価格は4万ドル(約400万円)だ。