米海軍が3日間連続飛行可能なドローンを開発...動力は水素と太陽光エネルギー

ロボティア編集部2017年8月29日(火曜日)

 米海軍が夜には水素燃料電池、日中は太陽エネルギーを利用して3日以上にわたり飛行可能なドローンを開発。テストに突入する。

 今回、米海軍研究所(U.S. Naval Research Laboratory =NRL)が披露した「ハイブリッドタイガー(Hybrid Tiger)」は、「イオンタイガー(Ion Tiger)」に続く機体。2018年5月には、初フライトが予定されている。なおイオンタイガーは、燃料電池と水素を利用して48時間にわたり飛行した実績を持つ。ハイブリッドタイガーは、それ以上の飛行時間=3日間を目指す。

 NRLのチーフエンジニアであるリチャード・ストローマン(Richard Stroman)博士は「イオンタイガープログラムの結論に基づいて、翼に太陽電池パネルを設置して自律的に飛行するハイブリッドタイガープログラムを開始した」と言及している。同プロジェクトは、米国防総省エネルギー運営副次官補と、米海兵隊の探査エネルギー事務所が後援。太平洋の該当地域で、数日間のフライトに耐えられることに技術的焦点が当てられている。

 ハイブリッドタイガーには、「水素燃料電池」「太陽電池パネル(翼上)」「エネルギー認識誘導アルゴリズム」などが搭載される予定。NRLは、高圧水素タンクと燃料電池システムで夜間の電力を、太陽電池パネルで日中の電力をそれぞれ賄うとしている。

 本サイトでは以前に、中国軍の「1年間飛び続けるドローン」の存在を報じたが、ハイブリッド・タイガーはこれに対抗することができるのだろうか。

Photo by IHS Markit/Geoff Fein