米国防総省「水中ドローン」開発に30億ドル投資...最終目標「海中で数年間活動」

ロボティア編集部2016年11月30日(水曜日)

 アメリカ国防総省が、米海軍の水中ドローン(無人偵察用潜水艦)の開発・製作に30億ドルを費やす方針だと、ワシントンポストが11月24日に詳細を伝えた。

 同紙によると、同水中ドローンはおよびシステムまだ開発段階にある。ただエンジニアは、海水、水圧など、ドローンの動作システムに水中で制限を与える問題を処理する技術をすでに完成させたという。

 また、水中では通信に制限があるが、開発中の水中ドローン技術を使えば航路を維持することができるという。現在のモデルはすでに、水中で1週間にわたり自律的に活動することができる水準だ。

 アメリカ国防総省の関係者は「水中機器が水中で数か月間、最終的には数年間動作できるようなシステムづくりが目標」とコメント。ワシントンポストがそれを引用した。

 なお空を飛ぶドローンの自律飛行制御、また機体の位置を把握する技術としては主に、GPSが採用されているが、水中ドローンの場合は超音波技術が中核になっているとも言われている。

 アメリカ国防総省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)は最近、水中ナビゲーションシステムおよび深海測位システム「ポサイドン(POSYDON)」を開発。早ければ2020年から稼動する計画だとしている。一方、航空機メーカー・ボーイング社も、巨大な水中ドローンの開発(動画)を進めている。

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photo by the United States Navy