米陸軍が「モモンガ型」超小型ドローン開発…オスプレイの技術活用か

ロボティア編集部2017年7月10日(月曜日)

 アメリカ陸軍研究所はこのほど、新しい小型のドローン(無人機)を開発中だと発表。試作段階にある機体の飛行の様子を公開した。「engadjet」(米国版)などが報じた。この最新小型ドローンは見た目にも斬新で、一見、紙飛行機や小型グライダーのように見える。しかし、飛行している様子は「モモンガ」のようで、米メディア「Flying squirrel drone(モモンガドローン)」と呼んでいる。

 このドローンは重量わずか0.5ポンド(約226グラム)で、壁などの障害物を回避しながら飛行するシステムを搭載しているという。また地上であれば環境を問わず離着陸が可能で、一旦着陸して情報収集をし、任務完了とともに離陸して戻ることもできるという。

 軽量化と飛行を安定させるためのアイデアとして、ドローンの常識だったクアドロコプターを採用せず、オスプレイのような、2つの可動式ローターを採用。このアイデアが功を奏し、空中で非常に安定した姿勢を保持できるようになった。

 用途は偵察用を想定し、戦場の状況を事前に兵士たちが知らせることを目的としている。また将来的には自律飛行を行えるような研究・開発も行っていくという。

 米軍は数々のドローン・UAVを開発している。米海軍は魚型の泳ぐドローン「GhostSwimmer」を開発したり、米特殊部隊も掌に乗る超小型ドローンを研究・開発している。モモンガドローンが実戦に投入される日も近いのかもしれない。

Photo by U.S. Army Research Laboratory