ドローン技術をテストするために指定された低リスク空間「ドローン回廊」(Drone corridors)に注目が集まる。過去には、ユニセフとマラウイ共和国が共同で、ドローン研究者および技術革新を求める人々有効に関連技術をテストできるよう、世界初となるドローン回廊を設置したことがある。その後、各国でもドローン回廊の必要性が日毎に重要視され始めている。
最近では、米ユタ州のトゥーイル郡とボックスエルダー郡が共同で、非営利組織「DUAS」(Deseret UAS)を設立。新しいドローン回廊をオープンした。同州北部にあるオグデンシティも設置に綿密に協力したという。
DUASはトゥーイル郡・エクスペリエンスセンター(Xperience Center)に本社を構え、今後、UASのシミュレーション、リアルタイムテスト飛行、教育、会議スペースなどを支援していく。
同回廊は、無人交通管制システムを動作させるのにも非常に有用になると期待されている。オープンセレモニーでは、ANRA Technologiesが、自社の「ドローンUSS UTMプラットフォーム」の実証を行った。そのデモでは、同じ空域を多数のドローンが効率的に飛行したり、また一部は目視外飛行にも成功したと報じられている。また、プラットフォームの互換性がないドローンの操作、衝突回避、NOTAM、遠隔IDなどをいかに解決できるかに関して、さまざまなシナリオが提示された。
ANRAのビジネス開発担当役員Jim Begley氏は、「ユタ州でUTMをサポートできるようになって嬉しい(中略)数年以内にDUASチームと協力していけることを期待する」とメディア取材に答えている。
Photo by Emiliano Arano