人工知能と人間「信頼回復」が必要…IEEE(米国電気電子学会)がAI倫理指針

人工知能と人間「信頼回復」が必要…IEEE(米国電気電子学会)がAI倫理指針

Written by 河鐘基

Posted date:2016.12.17



 倫理指針の制定と関連しては、12種類の方法論を提示された。強調されたのは、人工知能の設計に先立ち、適用すべき「文化的価値」に関心を傾ける必要があるという点。同時に、技術者、社会の人々から幅広い関心を引き出し、誰もが同意できるガイドラインを作成する必要があるとした。

 IEEE規格協会コンスタンディノス・カラハリオス(Konstantinos Karachalios)事務局長は、「これまで多くの人々が、大なり小なり、人工知能に恐怖を感じてきた(中略)倫理指針(の設置)で不必要な恐怖を克服することで、AIの発展を図ることができるだろう」と述べている

 彼はまた、AI倫理指針が適用されれれば、人類の安全はもちろん、福祉に大きな貢献をはたすと見込む。そして 「エンジニアは、確信を持って関連先端機器を開発することができる(中略)できるだけ早く倫理基準を用意しなければならない」と主張している。

 なお9月には、アルファベット(Google親会社)、アマゾン、フェイスブック、IBM、マイクロソフトなど5つのIT企業が、人工知能開発に関する討議を開始している。5社は意見収集後、人工知能の活用に関する倫理的指針を作成する計画。完成したガイドラインは、5社の今後の人工知能開発に適用される。

 各国政府レベルでも、人工知能の倫理的規制は議論の的だ。英議会は、昨年10月12日に報告書を発表。倫理指針を用意するための会合を設けるとした。報告書は、「人工知能関連の倫理的な問題が相次いで発生している」と協調。指針作成の緊急性を強調している。

 民間、技術者団体、そして政府レベルで議論される「人工知能の倫理問題」。今後の行方に注目したい。
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参照
Ethically Aligned Design
businesswire.com
fossbytes.com